「新しいウェブサイトに登録したいけど、何となく怪しい気がする」というとき、普段自分が使っているメールアドレスを使いたくないこともあるでしょう。そのようなときに便利なのが、捨てアド(フリーメール)です。

使い捨てを前提に作成されるメールアドレスである「捨てアド」は、サービスによって利用可能時間が異なるため、たとえば捨てアドでサイトに登録し、安全に使えると分かった後に普段使っているメールアドレスに切り替えるなどといった使い方がおすすめです。
この本記事では、利用シーンに合わせたおすすめ捨てアドサービス5選と、安全な利用方法を詳しく解説します。
捨てアド(フリーメール)とは?
捨てアドとは、本名や個人情報と紐づけず、一時的な利用を目的としたメールアドレスのことです。主に、オンラインサービスへの登録やキャンペーン応募など、スパムメールが懸念される場面で利用されます。基本的に無料で取得できますが、有効期限が設定されていることもよくあります。
捨てアドの選び方と注意点
捨てアドを選ぶ際は、利用目的に合わせた有効期限(一時的か長期的か)を考慮し、信頼性の高いサービスを選びましょう。また、重要なサービスには使用せず、パスワードリセットなどの機能が必要なサービスには不向きである点に注意が必要です。
【利用可能時間別】おすすめ捨てアドサービス5選
おすすめの捨てアドサービス5選をご紹介します。
【利用可能時間・無期限】メルアドぽいぽい | フリーアドレスを実質2000個まで取得可
メルアドぽいぽい(捨てメアド)は、会員登録不要でフリーアドレスを同時に実質最大2,000個取得できるサービスです。

メルアドぽいぽい(捨てメアド)は、会員登録の手間なく、同時に最大2,000個ものフリーメールアドレスを取得できます。
このサービスでは、不要になったアドレスを削除することで、実質的に無制限に新しいアドレスを取得することが可能。スマホアプリも提供されており、アドレスの利用期間やメールの保存容量に制約がないため、多くのユーザーに利用されています。
ウェブサイトにアクセスすると、すぐに「あなたのメールアドレス」という表示とともに、最初からアドレスが用意されています。さらに、新しい使い捨てアドレスが必要な場合は、「アドレスを自動作成して追加」ボタンを一度クリックするだけで、即座に新しいメールアドレスが発行されます。
・公式サイト:メルアドぽいぽい
・利用可能時間:無期限
・同時保有可能アドレス:最大2000個
・登録必要:不要
【利用可能時間・24時間】sute.jp | データや写真などのファイルを受信に便利
sute.jpは、24時間だけ使えるメールアドレスが取得できるサービスです。

sute.jpは、24時間限定で利用できるメールアドレスが取得できるサービスです。
このsute.jpの特長として、受信したメールへの返信機能に特化している点が挙げられます。登録用のアカウント作成時や、データ、写真といったファイルを一時的に受信したい場合に重宝します。
ウェブサイトを開くと、「初めてご利用される方」というセクションに自動的にメールアドレスが生成されており、「メールアドレスを作成する」ボタンをクリックするだけで、瞬時に専用のメールアドレスと受信トレイが利用可能になります。
・公式サイト:sute.jp
・利用可能時間:24時間
・同時保有可能アドレス:無制限
・登録必要:不要
【利用可能時間・1週間】ワンタイムメール | 送受信したメールの転送も可能
ワンタイムメールは、1週間だけ利用可能なメールアドレスを取得できるサービス。送受信したメールを、まとめて別のメールアドレスに転送することも可能です。

ワンタイムメールは、取得から1週間限定で利用できるメールサービスで、一時的な利用に最適です。特筆すべき点としては、送受信したメールをまとめて他のメールアドレスへ転送する機能も備わっている点です。
また、パソコン、スマホ、タブレットといったさまざまなデバイスから手軽に発行できるため、ウェブサービスの登録時など、一時的にメールアドレスが求められる場面で非常に役立ちます。利用を開始する際は、サイトにアクセスして「今すぐ利用する」ボタンをクリックするだけで、即座にメールアドレスが発行されます。
・公式サイト:ワンタイムメール
・利用可能時間:1週間
・同時保有可能アドレス:1つ
・登録必要:不要
【利用可能時間・10分】10分メール |最大100分まで利用可
10分メールは、10分間だけ利用可能なメールアドレスが取得できるサービスです。

10分メールは、わずか10分間という期間限定で利用できる使い捨てメールアドレスを提供するサービスです。
このサービスは、ウェブサイトにアクセスした瞬間に、ランダムなメールアドレスが自動的に発行される手軽さが特徴です。発行されたメールアドレスは、10分という制限時間が過ぎると使用できなくなりますが、時間切れ前に「有効時間を10分延長する」ボタンをクリックすることで、最長100分まで利用時間を延長することが可能。ただし、有効期間中に新しいメールアドレスを作成すると、それまで使用していたアドレスは無効となるため注意が必要です。
10分メールのウェブサイトにアクセスすると、自動的にメールアドレスが生成され、その有効期限が明示されます。仮に10分が経過してアドレスが利用できなくなった場合でも、復元機能を利用することで、削除されたメールアドレスを再び利用することも可能です。
・公式サイト:10分メール
・利用可能時間:10分間(最大100分まで延長可能)
・同時保有可能アドレス:1つ
・登録必要:不要
【利用可能時間・無制限】Gmail | エイリアス機能でメールアドレスを増やすことが可能
Gmailには、一つのメールアドレスから別のアドレスを作る「エイリアス機能」があります。この機能を使えば、一つのGmailから複数個のアドレスが作成可能です。
エイリアス機能の使い方を解説します。



新しいメールアドレスが作成されると、Gmail設定ページ「アカウントとインポート」の「名前」の項目に新しいメールアドレスが追加されます。エイリアスアドレスは、SNSや各種ウェブサービスの登録時は別のアドレスとして認識されますが、届いたメールは元のメールアドレスと同じ受信フォルダに入ります。
捨てアドを使うメリット
捨てアドを使うメリットをご紹介します。
ポイ活などに役立つ
ポイ活では、資料請求で〇〇ポイント、ウェブサービスの登録で〇〇ポイントというようにメールアドレスの登録が必要な場合が多いですが、すべての資料請求や登録を自分のプライベートアドレスで行うのは大変です。登録後に大量のメルマガが届くことになってしまいます。捨てアドを使って登録すれば、プライベートアドレスとポイ活用のアドレスを分けられるため便利です。
使い勝手が良い
気になる新しいウェブサイトに登録するときにプライベートのアドレスを使用するのが怖い場合は捨てアドを使って登録すると安心です。使用期限が切れた捨てアドが他人に再利用されることも基本的にありません。捨てアドを使ってメールの送受信を行うときに、できるだけ自分の個人情報を書かないようにすればより安全です。
捨てアドを使うデメリット
捨てアドを使うことによるデメリットも存在します。
利用可能時間に制限があることが多い
サービスの中には利用可能時間に制限があり、一定時間を過ぎるとメールが読めなくなることがあります。捨てアドが欲しいが利用時間の制限がゆるいもの、もしくは無制限がいい場合は「Gmaiのエイリアス機能」か「メルアドぽいぽい」がおすすめです。
一部セキュリティに懸念があるサービスも
捨てアドサービスの中には、受信トレイの保護がされておらず、メールアドレスを知っている利用者であれば、誰でも受信トレイにアクセス可能なものもあります。個人情報などのプライベート情報を捨てアド内で扱わないなど、あくまで「捨てアド」と割り切って使うことを意識しましょう。
捨てアド(フリーメール)の取得や利用についてよくある質問
捨てアドに関するよくある疑問と答えをご紹介します。
捨てアドでSNSに登録することは可能?
捨てアドでSNS、たとえばXなどのアカウントを作ることは可能ですが、あとからメールアドレスの認証を求められた際に利用期限のある捨てアドだとアクセスできないことがあるので気を付けましょう。
捨てアドは安全に使える?
捨てアド自体は適切に使用すれば安全ですが、サービスによってセキュリティレベルは異なります。重要なサービスの登録には使わない、個人情報を入力しない、定期的に新しいアドレスに切り替えるなどの対策を取ることで、リスクを軽減できます。
捨てアドで登録できないウェブサービスに登録する方法は?
サービス側が捨てアドのドメインを一括して規制していることも多くあります。その場合は、Gmailのエイリアス機能を使って捨てアドを作り、Gmailドメインで登録するのがおすすめです。
※サムネイル画像(Image:「photoAC」より)