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【2025年最新】Windows 10/11のCPU温度確認方法と対処法|適正値と監視ツール完全ガイド

パソコンの動作が遅くなったり、突然シャットダウンする経験はありませんか? その原因の一つがCPU(中央演算処理装置)の過熱問題かもしれません。CPUは常に適切な温度範囲内で動作することが重要で、過度の熱はパフォーマンスの低下や機器の寿命短縮につながります。

この記事では、Windows 10およびWindows 11でCPU温度を簡単に確認する方法と、高温時の効果的な対処法を詳しく解説します。

CPUの適正温度はどのくらい?

CPUの温度が高くなりすぎるとエラーが起きたり、突然シャットダウンするなど、いわゆる「熱暴走」が起こります。

そうならないためにまず知っておきたいのが、CPUの適正温度です。

CPU温度管理の重要性1
(画像は「photoAC」より)
この記事の画像(10枚)

CPUの冷却方法としては、「空冷式」もしくは「水冷式」が一般的ですが、どちらも温度の目安は65度~90度。なお、ハイエンドモデルのPCはよりCPUの負荷が大きくなるため、高負荷時に90度台以下であるようにしましょう。

なお、CPU温度はPCを触っていないアイドル時では30~40度台程度まで下がります。逆にこれ以上CPU温度が下がっている場合、センサーの故障も疑われます。

Windows 10/11でCPU温度を確認する方法

Windows 10/11でCPUの温度を確認する方法をご紹介します。

パフォーマンスモニターを使用する確認

PCでCPU温度を確認する手っ取り早い方法のひとつとして、パフォーマンスモニターを利用する方法をご紹介します。

まず、パフォーマンスモニターを表示する方法は以下の通りです。なお、表示方法はWindows 11、10ともに同じです。

パフォーマンスモニターを使用した確認1
【1】①スタートメニューを右クリックし、②「コンピューターの管理」を選びます
パフォーマンスモニターを使用した確認2
【2】③「パフォーマンス」→「モニターツール」→「パフォーマンスモニター」の順にダブルクリックして開きます。画面上部にある④「+」ボタンをクリックします
パフォーマンスモニターを使用した確認3
【3】⑤「Thermal Zone information」をダブルクリックし、⑥「Temperature」を選び、⑦「Add」をクリックして設定は完了です

設定が済んだらあらためてパフォーマンスモニターを表示させます。

パフォーマンスモニターを使用した確認4
【4】⑧グラフボタンをクリックし、メニューより「レポート」をクリックします。⑨CPU温度がケルビンという単位で表示されます

ケルビンと摂氏は273度の差がある(摂氏0度=273ケルビン)ため、表示された数値から「273」を引けばCPUの現在の摂氏の温度が表せます。この画像の場合、「311ケルビン」なので、「摂氏38度」ということになります。

コマンドプロンプトを使用する確認

コマンドプロンプトからはケルビン値を10倍した数値を確認できます。つまり、「確認した値 / 10 -273」で摂氏温度に変換可能です。

コマンドプロンプトからケルビン値を確認する方法は以下の通り。なお、表示方法はWindows 11、10ともに同じです。

コマンドプロンプトを使用する確認1
【1】①検索ボックスに「コマンド」などと入力すると、メニューに②「コマンドプロンプト」が表示されます。③「管理者として実行」をクリックし、ポップアップの「はい」をクリックします
コマンドプロンプトを使用する確認2
【2】コマンドプロンプトを起動したら、カーソルが当たっている位置に④「wmic /namespace:\\root\wmi PATH MSAcpi_ThermalZoneTemperature get CurrentTemperature」というコマンド入力します。⑤数値が表示されます

今回の場合、数値が「3105」なので、「3105÷10-273」で摂氏37.5となります。

フリーソフトを使用した確認

ケルビンではなく、摂氏で表示したい場合はフリーソフトを使う方法がおすすめです。

「HWMonitor」はCPUの温度をはじめ、電圧や通信速度などさまざまなハードウェアに起因するセンサーの値を監視することができるツールです。

まず、公式サイトにアクセスし「HWMonitor」をダウンロードします。

フリーソフトを使用した確認1
【1】サイトにアクセスしたら、①「SETUP・ENGLISH」をクリックします
フリーソフトを使用した確認2
【2】続いて、②「DOWNLOAD NOW!」をクリックします。ダウンロードが完了したら、インストールを実行しましょう
フリーソフトを使用した確認2
【3】インストールの完了後、「HWMonitor」を起動します。起動時、ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されるため「はい」をクリックして許可しましょう。CPU以外にもさまざまな ハードウェアの状態を把握できます

CPU温度が高い場合の対処法

確認したCPUの温度が高かったときの対処法をご紹介します。

【1】冷却ファン周辺を掃除する

ほとんどのPCは空気でCPUを冷やす空冷式です。空冷式のPCではPCの筐体にスリットがあり、冷却ファンで外部の冷たい空気を取り込んでいます。しかし、長くPCを利用していると、空気の吸込口にホコリが多くたまり、空気の吸い込みが悪くなってしまいます。こうなってしまうと、十分にCPUを空冷することができなくなり温度上昇の原因となります。一度、PC筐体のスリット部や冷却ファンの周辺を掃除してみるとよいでしょう。

【2】室内の温度を下げる

前述の通り、PCは外部の空気を吸い込み、CPUを冷却しています。しかし、夏場など部屋の空気自体が暑いときには、吸い込んだ空気も暑いため十分にCPUが冷却できなくなってしまいます。室温自体が高いときには、室温を下げなければCPUの温度を下げることもできないので、エアコンなどを活用しましょう。

【3】冷却用パッドを使う

ノートパソコンはデスクトップパソコンに比べて熱がこもりやすい性質があります。それを解消するために、冷却用パッドが発売されています。冷却用パッドとは、ノートパソコンの下部に挟むことでパッドに搭載されたファンなどによってより効率的にノートパソコンを冷却できる商品です。

【4】CPUの表面にグリスを塗る

CPUには、熱を逃がすために金属がひだのようになったヒートシンク、冷却ファンが搭載されています。このCPUのヒートシンクの間はそのまま接触しているのではなく、グリスと呼ばれる熱が伝わりやすくするための液体が塗布されています。

しかし、PCを長く利用しているとこの液体が硬化してしまい、十分な熱伝導ができなくなり冷却が不十分になってしまいます。腕に自信がある方は、一度CPUに塗布されているグリスを塗り直してみるといいでしょう。

CPU温度に関するよくある質問

CPUの温度に関するよくある質問と答えをご紹介します。

CPU温度が突然上昇した場合、すぐに対処すべき?

CPU温度が90℃を超えるような急激な上昇があった場合は、PCの使用を一時中断し、冷却させることをおすすめします。継続的な高温はハードウェアに恒久的なダメージを与える可能性があります。

ノートPCとデスクトップPCでは適正温度に違いはある?

一般的にノートPCはデスクトップPCよりも若干高い温度での動作が許容されています。ノートPCの場合、高負荷時に70℃〜85℃の範囲は比較的一般的です。

CPU温度を下げるための最も効果的な方法は?

最も効果的な方法はケース内のエアフローの改善、CPUクーラーの交換、CPUのサーマルペーストの塗り直し、および定期的なホコリの除去です。また、PC使用環境の室温を下げることもおすすめです。

まとめ

今回ご紹介したように、CPUの温度を定期的に確認し、異常がないかを把握しておくことは非常に重要です。CPU温度の確認方法はいくつかありますので、自分に合った方法でチェックし、適切に管理しましょう。

※サムネイル画像(Image:darksoul72 / Shutterstock.com)

スマホライフPLUS編集部

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