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AndroidでもAirDropが使える時代に? あなたのスマホが「対応外」かもしれない理由

「iPhoneの友達に写真を送ろうとしたら、結局LINEで画質が荒くなった」——こんな経験、Androidユーザーなら誰しも一度や二度ではないはずです。AirDropはAppleユーザー同士だけの特権で、AndroidとiPhoneの間には目に見えない壁がそびえていました。

しかしその壁が、ついに崩れ始めています。Googleは標準ファイル共有機能「Quick Share」にAirDrop連携を組み込み、対応端末を一気に拡大すると発表。すでに使える機種、これから対応する機種、そして見送られそうな機種を整理してお届けします。

 

AndroidでもAirDropが使える時代に? あなたのスマホが「対応外」かもしれない理由の画像1
(画像はスマホライフPLUS編集部作成)

 

すでにAirDropが使えるAndroidスマホは意外と多い

驚くかもしれませんが、すでにAirDropに対応しているAndroid端末は少なくありません。9to5Googleによれば、AirDrop対応はまず2025年11月、Pixel 10シリーズに対するアップデートとしてスタートしました。その後、対応機種は段階的に拡大。GizGuide・Storyboard18の情報を総合すると、現時点で対応しているのはPixel 10シリーズ、Pixel 9シリーズ(Pixel 9 / 9 Pro / 9 Pro XL / 9 Pro Fold)、Pixel 8a、Galaxy S26シリーズ、OPPO Find X9シリーズ、Oppo Find N6、Vivo X300 Ultraといった面々です。 

さらに2026年5月、Samsungもこの輪に加わりました。SamMobileによれば、2026年5月11日に配信開始された安定版One UI 8.5アップデートを通じて、Galaxy S25シリーズもAirDropに対応。Galaxy S25、S25+、S25 Ultraのオーナーは、ソフトウェア更新の状況を確認すれば、すでにこの機能を使える可能性があります。

 

「近日対応予定」のリストにあなたの端末は?

Googleが「まもなく対応」と発表した端末は以下の通りです。

Samsungグループ: Galaxy S24シリーズ(S24 / S24+ / S24 Ultra)、Galaxy Z TriFold、Galaxy Z Fold 7 / Flip 7、Galaxy Z Fold 6 / Flip 6

OPPO・OnePlus・HONORグループ: Oppo Find X8シリーズ、OnePlus 15、HONOR Magic V6、HONOR Magic8 Pro

9to5Googleは、Googleの発表文に「Galaxy S24シリーズ」「Oppo Find X8シリーズ」といった包括的な表記があったことから、リストに名前がないGalaxy S25 FEのような派生モデルも対応する可能性があると指摘しています。また、GoogleはXiaomiも今年中の対応を計画していると明らかにしましたが、具体的な機種名は公表していません。

Pixel 8 / 8 Proの「不在」が気になる

注目したいのが、Pixel 8aはすでに対応済みなのに、Pixel 8とPixel 8 Proの名前がどのリストにも見当たらない点です。9to5Googleによれば、これらの機種はハードウェア構成がPixel 8aと近いため「単にアップデートがまだ届いていないだけ」の可能性が高いとのこと。ただ、対応可能なら「近日対応予定」にあってもおかしくないため、ネットワーク周りに何らかの違いがある懸念も拭えません。Pixel 8シリーズユーザーは、今後の続報を注視する必要がありそうです。

 

なぜアップデートで全機種対応にならないのか

「ソフトウェアアップデートで全部対応すればいいのに」と思うのは自然な疑問ですが、ここには技術的な壁があります。

Creative StrategiesのアナリストMax Weinbach氏は、AirDrop対応には「チップセットレベルでのネットワーク調整」が必要で、すべての端末がこれをサポートしているわけではないと説明しています。特に低価格帯やミドルレンジの端末では対応が難しく、フラッグシップ向けチップを搭載した古い端末なら対応可能なケースもあるとのこと。 

鍵を握るのは「Apple Wireless Direct Link(AWDL)」というApple独自の無線通信プロトコル。Wi-FiとBluetoothを組み合わせて端末同士を直接つなぎ、高速でファイルを送る仕組みです。GoogleはこのAWDLをRustというメモリ安全性の高い言語でリバースエンジニアリングし、Android上でApple端末とピアツーピア通信できるよう実装しました。セキュリティに気を配った設計であることがうかがえます。 

さらに難しいのが、Quick ShareはAirDropを置き換えるのではなく、AndroidとiPhoneの両方を同時に検出できるよう並行動作させる必要がある点です。Weinbach氏によれば、対応の可否は端末のチップとモデムの組み合わせ次第で、明確な指標は存在しないとのこと。

 

ミドルレンジユーザーでも諦めない「抜け道」

「自分の端末はAWDL非対応らしい……」とがっかりした方も、まだ手段はあります。

Android Authorityによれば、GoogleはQRコードベースのクラウド共有機能も用意しています。Androidユーザーが生成したQRコードをiPhoneのカメラアプリで読み取ると、ファイルがクラウド経由で安全にアップロードされ、相手の端末にダウンロード用リンクで届く仕組みです。エンドツーエンド暗号化が施され、ダウンロードリンクは最大24時間有効で、他者への転送・再共有はできない設計になっています。 

「端末を近づけてサッと送る」スマートさには及びませんが、ミドルレンジやエントリーモデルのユーザーにとっては現実的な代替手段。QRコード共有機能はすべてのAndroid端末への展開が始まっており、1か月以内に完全に利用可能になる予定とされています。

 

編集部の見解:これは「序章」に過ぎない

今回の動きは、単なる機能アップデートではありません。背景にはEUのデジタル市場法(DMA)の存在があります。業界の多くの観測筋は、DMAの相互運用性条項に基づく規制圧力が、Appleに必要な情報をGoogleと共有させる方向に働いたと見ています。実際、DMAの相互運用性ロードマップでは、AppleはiOS 26(旧iOS 19)までにWi-Fi Aware 4.0をサポートすることが求められており、Apple独自の閉じた世界が標準化された規格へと開かれつつある流れの中に、今回の動きは位置づけられます。

加えて、GoogleはWhatsAppなどのアプリ内でもQuick Shareを利用可能にする計画を明らかにしています。実現すれば、「ファイル共有のためにAirDropを意識する」必要すらない未来がやって来るかもしれません。

編集部としては、今回のAirDrop対応拡大は本当の変革の「序章」と捉えています。現時点ではフラッグシップ機が中心ですが、チップメーカーがAWDL対応を標準化すれば、ミドルレンジ以下への展開も時間の問題でしょう。

まずはお使いの端末がリストにあるか、ソフトウェアアップデートの提供状況とあわせて確認してみてください。対応外だった場合も、QRコード共有という現実的な選択肢があります。AndroidユーザーとiPhoneユーザーが気軽にファイルを送り合える時代は、もう目の前まで来ています。



出典:9to5GoogleSamMobile
参考:MacRumorsStoryboard18Android AuthorityAndroid CentralGSMArenaGizGuideDeveloper Tech

スマホライフPLUS編集部

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