iPhone/Androidスマホやキャッシュレス決済、SNS、アプリに関する情報サイト スマホライフPLUS
スマホライフPLUS > パソコン・ITニュース > Google Meet AI議事録が対面会議に対応
New

もう会議中にメモは要らない。Google Meet「AI議事録」がついに対面会議にも対応!

もう会議中にメモは要らない。Google Meet「AI議事録」がついに対面会議にも対応!の画像1
(画像はスマホライフPLUS編集部作成)

Google Workspaceが一斉アップデート、何が変わる?

会議中にメモを取りながら発言を追いかける——あの”二刀流”のストレスから、ようやく本格的に解放されそうです。

2026年4月にラスベガスで開催されたGoogle Cloud Next 2026で、Google WorkspaceにMeet・Drive・Sheetsなど主要サービスを横断する大型アップデートが発表されました。Cloud Next全体では260以上の発表がありましたが、本記事では実務に直結する7つの機能を取り上げます。中でも最大の注目は、これまでオンライン会議専用だったAI議事録機能「Take Notes for me」が、対面の打ち合わせにまで対応したことです。

各機能の中身と、私たちの仕事がどう変わるのかを一つずつ見ていきます。

Meet「Take Notes for me」が対面会議にも——月間1.1億人が使うAI議事録の進化

オンライン専用だった機能が、リアルの会議室へ

Google Meetには、Geminiが会議内容を自動で記録・要約する「Take Notes for me」機能がすでに搭載されています。Googleによると、直近1カ月だけで1億1,000万人以上が利用し、前年比8.5倍という成長を見せています。

今回のアップデートで、この機能がオンラインの枠を超えました。使い方はシンプルで、Google Meetのモバイルアプリまたはウェブサイトから「Take Notes for me」をタップするだけ。録音セッションが開始され、文字起こし・会議の要約・アクションアイテムがGoogle Docsに自動生成されます。

対面での打ち合わせや商談で「あの件、議事録どうなった」と後から確認に追われた経験のある方にとって、スマホ1つで会議の記録が完結する点は実務的なインパクトが大きいと考えられます。

Teams・Zoom会議でも「録音キャプチャ」として活用可能

注目すべきは、Microsoft TeamsやZoomで開かれる会議に対しても、このAI議事録機能を使える点です。ただし誤解を招きやすい部分なので正確に説明すると、これはMeetがTeamsやZoomと公式に統合されたわけではありません。ユーザーがMeetアプリ(スマホまたはデスクトップ)を開いて「Take Notes for me」をタップすることで、会議室や他社プラットフォームの音声をMeetアプリ側で取り込み、議事録化する仕組みです。UC Todayはこれを「Geminiを会議の場所を問わない”会話のキャプチャレイヤー”として位置付けた」と評しています。

競合側の状況も確認しておきましょう。Microsoft Teamsの類似機能(Intelligent Recap)はMicrosoft 365 CopilotまたはTeams Premiumライセンスが別途必要で、利用条件に制限があります。ZoomのAI Companionは有料のZoom Workplaceプランに含まれます。Googleが他社の会議の現場でも自社AI機能を体験させる戦略は、「どこでも使える便利さ」で勝負する意図が明確です。

注意点:法的留意点とプライバシー

実用にあたって押さえておきたいのが、録音に関する法的・倫理的留意点です。米国では州によっては録音に全員同意が必要であり、欧州ではGDPR、米イリノイ州ではBIPA(バイオメトリクス情報プライバシー法)が話者識別機能に絡む可能性があります。日本国内でも、相手の同意なく業務上の会話を録音すると、状況によってはトラブルや信頼関係の毀損を招きます。社内の会議録音ポリシーや、相手企業との合意ルールを事前に整える必要があります。

Google Driveに「Projects」——ファイルとメールを横串で管理

Google Driveに新設される「Projects」は、特定のプロジェクトに関連するファイルとメールをひとまとめに管理できる機能です。ウェブ版ではサイドパネルの「ホーム」の下に表示されます。

従来のDriveではフォルダで階層的に整理するのが基本でしたが、Projectsでは関連するソースファイルをまとめて登録し、それをもとにGeminiと複数の会話を行うことも可能です。つまり、人間にとっての整理ツールであると同時に、AIに適切な文脈を与えるための「情報の束」としても機能します。

GmailとDriveにまたがって情報が散らばりがちなWorkspaceユーザーにとって、この「横串を通す」機能は派手さはないものの実用的なアップデートです。

重要な土台「Workspace Intelligence」——Geminiが業務文脈を理解する基盤

今回の各機能を支える基盤として、Googleは「Workspace Intelligence」と呼ばれるセマンティックインテリジェンスレイヤーを発表しました。これはGmail、Docs、Workspaceアプリ間のデータ・進行中のプロジェクト・コラボレーター情報・社内固有のコンテキストを横断的に理解する仕組みで、GoogleのSearch技術と高度なGemini推論を組み合わせています。

Gmailの「AI Inbox」「AI Overviews」、Google Chatの「Ask Gemini」(業務用の統合コマンドラインとして位置付けられた機能)といった新機能は、すべてこのレイヤーの上に構築されています。「文脈を理解するAI」を実現するための土台と言える位置付けで、今回の発表全体で最も重要な基盤的アップデートです。

Sheets Canvas・自動化Skills——まだまだある注目の新機能

SheetsがBIツール的に進化する「Canvas」

Google Sheetsに追加される「Canvas」は、スプレッドシートのデータからダッシュボード、ヒートマップ、カンバンボードなどのインタラクティブな可視化を作成できる機能です。Googleはこれを「データの上に完全にインタラクティブなミニアプリを作れる」と表現しています。

これまでTableauやPower BIといった専用ツールに頼っていたデータ可視化が、使い慣れたSheetsの中だけで完結する可能性があります。日々の売上管理やプロジェクト進捗の把握に、新しいツールを導入するハードルが下がります。

定型業務をパッケージ化する「Skills」

Workspace Studioにはすでに、IFTTTのような「フロー」でタスクを自動化する機能がありました。今回追加される「Skills」は、よくある業務をパッケージ化したもので、Gemini in Workspaceのチャットから呼び出せます。

具体例として紹介されたのが、請求書レビューの自動化です。受信トレイに保存された過去の請求書と新しい請求書を比較し、差異を自動で検出します。経理担当者が毎月行う手作業の確認負担を、大きく減らす効果が期待できます。

開発者向け:MCP ServerとCLI

サードパーティアプリとの連携を可能にする「Workspace MCP Server」がプレビューで利用可能になりました。Driveのドキュメント要約やGmailの返信下書き、カレンダーやChatの管理をサードパーティアプリから実行できるようになります。開発者向けに公式の「Workspace CLI」も近日中に提供予定です。

Chrome Enterpriseを利用しているWorkspace顧客(米国)は、ウェブ上での複数ステップのタスクをAIが代行する「エージェント型オートブラウズ」機能も利用可能になりました。

まとめ

今回のアップデートで最も印象的なのは、Googleが「自社サービスの囲い込み」ではなく「どの環境でも使えるAI」という方向へ明確に舵を切った点です。

エンタープライズセグメントのシェアはMicrosoft 365が約58%、Google Workspaceが約38%とされています(MedhaCloud 2026年分析)。ただし測定方法により数字は変動し、総ドメイン数ベースではGoogle Workspaceが50%超で先行する調査結果もあります。シェアの優位性が局面で異なるなか、Googleにとって、TeamsやZoomの会議現場でもMeetのAI機能を体験させる戦略は理にかなっています。「Workspaceに乗り換えなくても、GoogleのAIは使える」という入口を作ることで、まずAIの便利さを体験させ、長期的にエコシステムへ引き込む狙いが見えます。

Google Workspaceは30億人以上のユーザーと1,300万社以上の有料ビジネス顧客を抱えています(Workspace VP・Yulie Kwon Kim氏発表、2026年4月22日)。この巨大な基盤の上にGeminiを軸としたAI機能を次々と載せていくアプローチは、「オフィスツール戦争」の評価軸を、機能の数から「AIがどれだけ自然に業務に溶け込むか」という体験の質へと変えつつあります。

対面会議のAI議事録、プロジェクト単位のファイル管理、スプレッドシート上のBI機能、その土台となるWorkspace Intelligence——一つひとつは派手さに欠けるかもしれません。しかし、これらが日常のワークフローに組み合わさったとき、「AIが当たり前に仕事を手伝ってくれる環境」はもう目の前に来ていると言えるはずです。

出典:Google Workspace公式ブログ

参考:9to5Google(Meet・Drive新機能)9to5Google(Workspace Intelligence)Google Cloud公式(Cloud Next 2026 Wrap Up)UC Today(対面議事録の含意・法的留意点)TechRadar(Cloud Next総括)Android Headlines(機能まとめ)Kimbley IT(30億ユーザー数)MedhaCloud(M365・Workspaceシェア比較)Fusion Computing(エンタープライズシェア)Onix(総ドメイン数シェア)

スマホライフPLUS編集部

スマホライフPLUS編集部

スマホライフPLUSは、スマホやデジタルサービスを活用するための情報を提供するITメディアです。
iPhone・Androidの便利な使い方、SNSの活用術、キャッシュレス決済、ネット銀行、金融アプリなど、日常生活に役立つテクニックやお得な情報を紹介・レビューしています。スマホが欠かせない時代に、より賢く活用するためのヒントを独自の視点から発信しています。

もう会議中にメモは要らない。Google Meet「AI議事録」がついに対面会議にも対応!のページです。スマホライフPLUSは、【パソコン・ITGoogleGemini】の最新ニュースをいち早くお届けします。