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スマホライフPLUS > スマホニュース > スマホ"解剖"で学ぶ半導体の世界|岡山大の産学連携セミナー
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スマホの中身、見たことある? 世界トップ企業が学生に明かした「半導体のリアル」

スマホの中身はどうなってる?岡山大学のユニークな人材育成セミナーとは

毎日使っているスマホの中に、どんな部品が詰まっているか考えたことはあるでしょうか。ふだん意識しない「中身」を知ることが、実は半導体(電子機器の頭脳にあたる部品)の世界を理解する第一歩になります。

国立大学法人岡山大学が、「次世代IT人材育成セミナー -スマホの構造とIT産業の今-」を開催しました。このセミナーは、次世代のIT人材育成を目的とした産学連携プロジェクトの一環として行われたものです。

注目したいのは、企画・運営をDS(データサイエンス)部の学生が主体的に行い、野上研究室とともに実施された点です。大学の授業や講演会とは異なり、学生自身が動いてつくり上げたセミナーという位置づけになっています。

この記事では、岡山大学の発表内容をもとに、セミナーの概要や背景を整理していきます。

 

スマホの中身、見たことある? 世界トップ企業が学生に明かした「半導体のリアル」の画像1
(画像はShutterstockから引用)

 

世界トップシェア企業も協力、セミナーの本当の狙いは?

「スマホを分解するだけなら、動画を見ればできるのでは?」と思うかもしれません。今回のセミナーが注目される理由は、産業界の第一線で活躍する企業が直接協力した点にあります。

講師として招かれたのは、半導体テスタ(半導体チップが正しく動くかを検査する装置)の市場で世界トップシェア(40〜50%)を誇る株式会社アドバンテストの担当者です。大学の研究室だけでは伝えきれない、業界のリアルな視点が加わりました。

セミナーの狙いは、単なる分解作業にとどまらず、半導体産業の現状やキャリア形成につながる深い知見を提供することでした。具体的には、次のような内容が講義に含まれていたとされています。

スマホに搭載されている機能がどのような部品で実現されているかという技術面の解説

半導体が装置産業であることや、具体的な投資規模感など経済的な視点からのレクチャー

つまり、「スマホの中身を見る」体験を入口にしながら、その裏側にある巨大な産業構造やお金の流れまで学べる場だったということです。ふだんスマホを使っていても、その部品一つひとつにどれほどの技術と投資が注がれているかを意識する機会はなかなかありません。こうした産学連携の取り組みは、スマホを「使うもの」から「理解するもの」へと視点を変えるきっかけになりそうです。

参照元サイトに掲載されている記事内画像
国立大学法人岡山大学から引用

 

「こんなものが作れるように」参加した学生たちのリアルな声

実際にスマートフォンを分解した学生たちは、普段使っているだけでは分からない内部の構造に、多くの発見があったようです。参加者からは、驚きや感動の声が寄せられています。

「世界のいろんなところからチップが来ているのが驚き。こんなものが作れるようになりたい」

「小さい部品がすごい性能を持っていることに驚いた」

「一杯パーツがあってびっくり。LEDの体積が少なくて電池が占めるスペース大きいのが驚いた」

「ばらすのは手探りだったが、組み立てる時に電力の流れが分かって面白かった」

「基板内にも機能が付いている。液晶画面に入っている“紙”のようなものの仕組みを知りたい」

部品の性能や数の多さだけでなく、その部品が世界中から集まっていることや、組み立てることで初めてわかる電力の流れなど、実践的な体験ならではの深い学びに繋がったことがうかがえます。

 

学生たちがWebも使って部品を調査する様子
国立大学法人岡山大学から引用

 

どんな学生が参加した?講師陣も紹介

今回のセミナーは、岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)で開催されました。当日集まった学生は31人で、そのうち26人が新入生です。参加者の大半がこの春に入学したばかりの学生だったことになります。

講師陣は以下の3名が務めました。

小寺雄太 准教授(学術研究院 環境生命自然科学学域・工学系)

野上保之 教授(同学域)

永島靖 氏(株式会社アドバンテスト)

大学の教員2名に加え、企業の現場を知る講師が加わった体制です。学生にとっては、教科書だけでは得られない産業界の視点に直接触れられる構成だったといえます。

 

解体後のスマホ
国立大学法人岡山大学から引用

 

社会人でも学べる?初心者向けの半導体入門講座とは

「半導体って気になるけど、理系じゃないと難しそう」――そう感じている方にも知っておいてほしい情報があります。岡山大学では、学外の社会人も参加できる公開講座「先端半導体テクノロジー入門」を提供しています。

この講座の特徴は次のとおりです。

数式に頼らず初心者にも分かりやすく、半導体の基礎から最新動向までを体系的に解説する内容

新入社員や半導体産業への新たな参入を考える企業の人にも学びとなることを目指している

半導体(はんどうたい)とは、スマホやパソコンなど電子機器の頭脳にあたる部品の材料です。ニュースで「半導体不足」という言葉を目にする機会が増えましたが、実際にどんな技術なのかを体系的に学べる場は限られています。

大学の講座と聞くと敷居が高く感じるかもしれませんが、この講座は学外の社会人にも門戸を開いている点がポイントです。転職や社内異動で半導体関連の業務に関わることになった方、あるいは地域の産業動向を知りたい方にとって、基礎から学び直せる選択肢のひとつといえます。

なお、在学生向けには、夏季集中の全学共通講座「アタリマエの科学」(9月8日〜10日開催予定)も用意されています。スマホの分解体験に加え、半導体工場内部の見学なども含む1単位講座です。

 

まとめ:産学連携で未来のIT人材を育てる岡山大学の取り組み

普段何気なく使っているスマホの中に、どれほどの技術が詰まっているのか――今回の岡山大学のセミナーは、その疑問を実際の分解体験と企業講師の知見で解きほぐす取り組みでした。

ポイントを整理します。

「地域中核・特色ある研究大学」として活動する岡山大学が、産学連携で学生に実践的な半導体教育の場を提供している

岡山半導体研究教育推進委員会では、今回のような学生向けの実践的な取り組みをさらに展開していく予定である

半導体やIT産業の動向が気になる方は、岡山大学の公式サイトで最新情報を確認できます。本件の問い合わせ先は、岡山大学研究・イノベーション共創機構 研究企画戦略室です。

 

 

出典:PR TIMES|【岡山大学】スマホ“解剖”体験で半導体の世界を体感! ~次世代IT人材育成セミナー -スマホの構造とIT産業の今-を開催~

参考:岡山大学 研究・イノベーション共創機構|共創イノベーションラボ(KIBINOVE)のご紹介岡山大学|公開講座トウシル(楽天証券)|アドバンテスト決算レポート(SoCテスタ市場シェア)ストレイナー|半導体テストシステムで世界首位「アドバンテスト」

スマホライフPLUS編集部

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