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海外の「無料Wi-Fi」、本当に安全? 日本人旅行者76%が見落とすのぞき見リスク

海外に着いてスマホの電源を入れた瞬間、まず探すのが「無料Wi-Fi」——そんな方は多いのではないでしょうか。空港のロビー、街角のカフェ、ホテルのフロント。高額なローミング料金を気にせず、地図もSNSも翻訳アプリも使える無料Wi-Fiは、まさに旅先の心強い味方です。

ところが、その「無料」には見えない代償が潜んでいるかもしれません。eSIMアプリ「Saily」の最新調査で、日本人旅行者の実に76%が海外旅行中に無料の公衆Wi-Fiを使っている一方、セキュリティの専門家がその危うさに警鐘を鳴らしていることが分かりました。何が危ないのか、そしてどう身を守ればいいのか。仕組みからかみ砕いて解説します。


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(画像はShutterstockから引用)



「無料Wi-Fi頼み」は世界中で加速している

まず、この傾向は日本人だけのものではありません。この調査は2026年5月、日本を含む7カ国で各国およそ1,000人を対象に行われたもので、公衆Wi-Fiを使う旅行者はイギリスで77%(前年71%)、イタリアで74%(2025年は65%)、オーストラリアで73%(前年64%)と、いずれも1年前から6〜9ポイント上昇しています。

背景にあるのは、やはり「通信費を抑えたい」という心理でしょう。海外でのモバイルデータ通信は、キャリアのローミングをそのまま使うと1日あたり数百円〜数千円かかることも珍しくありません。だからこそ、目の前にある無料の電波につい手が伸びてしまう——気持ちはよく分かります。しかし専門家が問題視しているのは、まさにこの「無防備な接続」なのです。


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Saily記事から引用


専門家が「危険」と言う、たった1つの本質的な理由

Sailyのプロダクト責任者マタス・チェニス氏は、公衆Wi-Fiの本当の怖さをこう表現しています。それは「その接続が安全かどうかを、確実に見分ける方法がない」という点です。

そのWi-Fiを用意したのが、集客のために善意で提供しているカフェのオーナーなのか、それともあなたのデータを狙う攻撃者なのか——利用者側からは判断できません。しかも、セキュリティ保護が甘いスポットでは、やり取りしているメールやログイン情報が第三者に丸見えになってしまう可能性すらあります。では、具体的にどんな手口があるのでしょうか。


1:通信を横取りする「中間者攻撃」

1つ目が「中間者攻撃(MITM)」です。名前は難しそうですが、要は“あなた”と“Wi-Fi”の間に攻撃者が割り込み、通信を盗み見る手口です。銀行残高の確認、SNSへのログイン——あなたの操作がそのまま相手に筒抜けになり、アカウントの乗っ取りにつながることもあります。

2:見た目そっくりの偽物「エビルツイン」

2つ目が「エビルツイン(悪魔の双子)」。正規のWi-Fiとよく似た名前の偽アクセスポイントを設置し、利用者をだまして接続させる手口です。たとえば本物の「Airport_Free_WiFi」のすぐ隣に「Airport_FreeWiFi」を置く、といった具合。一度つないでしまえば、パスワードやクレジットカード番号が抜き取られる危険があります。

3:AIが作る“完璧すぎる”偽ログイン画面

そして近年、最も注意したいのがAIの悪用です。本物と見分けがつかないログイン画面や、偽の「インターネット利用料金」の支払いページをAIで精巧に作り込み、認証情報やカード番号を入力させる手口が登場しています。さらに公式アプリそっくりの偽アプリまで作られており、「公式ストア以外からのダウンロード」を求められたら、それは重大な危険信号だと考えてください。


公衆Wi-Fi vs モバイル通信、旅行者はどちらを選ぶべき?

ここで整理してみましょう。無料Wi-Fiの最大の魅力は「コストゼロ」と「手軽さ」。一方で弱点は、これまで見てきた「セキュリティの不確実さ」です。

対するモバイルデータ通信(自分のSIMやeSIM)は、通信費こそかかるものの、接続経路が自分専用で、偽物につかまされる心配がありません。つまり両者は「安さ vs 安全」のトレードオフの関係にあります。

そして近年、この2つの“いいとこ取り”として注目されているのが旅行用eSIMです。物理SIMの差し替えが不要で、アプリから購入・設定まで完結。数百円〜のプランも増え、「ローミングより安く、公衆Wi-Fiより安全」という選択肢になりつつあります。安さも安全も譲れないという人には、有力な第3の道と言えるでしょう。


まとめ

ここまで読んで「もう無料Wi-Fiは怖くて使えない」と感じた方もいるかもしれません。ですが編集部の考えは少し違います。公衆Wi-Fiそのものが悪なのではなく、“無防備に使うこと”こそがリスクなのです。

正直にお伝えすると、今回の調査はeSIMを提供する企業によるもので、「モバイル通信のほうが安全」という結論に導かれやすい立場ではあります。とはいえ、中間者攻撃やエビルツインといった手口が実在し、年々巧妙化しているのは紛れもない事実です。大切なのは、Wi-Fiを一切断つことではなく、「無料Wi-Fi=安全ではない」という前提を持ち、守りを固めたうえで賢く使い分けること。この意識があるだけで、旅先でのリスクは大きく下げられます。


次の旅行前に、これだけはやっておこう

最後に、今日から実践できる自衛策を5つにまとめました。出発前にチェックしておくと安心です。

・正規のWi-Fiを確認する:候補が複数あるときは、店員やフロントに「本物はどれか」をひと言確認する。

・HTTPSサイトだけを使う:URLの横に鍵アイコンがあるかを必ずチェック。ただし鍵アイコン=安全とは限らず、偽サイトがHTTPSを使う例も増えているため、サイト名やURLのつづりもあわせて確認しましょう。

・重要な操作はモバイル通信で:ネットバンキングや決済は公衆Wi-Fiを避ける。ローミングが不安ならeSIMも検討を。

・個人情報はむやみに共有しない:不要な場面で氏名やカード情報を入力しない。

・共有機能はオフに:ファイル共有・AirDrop・ネットワーク探索は、公衆ネットワーク利用中は無効にする。

無料Wi-Fiは、旅の通信費を抑えてくれる便利な存在です。だからこそ、その便利さを安心して享受するために、ほんの少しの“守りの習慣”を身につけておく。それが、次の旅をより快適にする一番の備えになるはずです。


出典:PR TIMES(Saily調べ)
参考:Saily価格.comNTTドコモITmedia Mobile

スマホライフPLUS編集部

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