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「PCが重い=買い替え時」は早計。Win11の重さの真犯人は”配信の最適化”だった

「PCが重い=買い替え時」は早計。Win11の重さの真犯人は\
(画像はスマホライフPLUS編集部作成)

 

「最近、なんかPCが重い…」その原因、あなたのせいじゃないかもしれません

朝、PCの電源を入れて、コーヒーを淹れ終わってもまだ起動中。ブラウザのタブを5つ開いただけで動作がもたつく。再起動しても、しばらくするとまた同じ症状が戻ってくる——。

こんな状態が続くと、「そろそろ買い替え時かな」「メモリを増設するしかないか」と本気で悩み始めますよね。でも、お財布を開く前にちょっと待ってください。その「重さ」、実はPCのスペック不足ではなく、Windows 11自身の不具合が原因かもしれないのです。

Microsoftが2026年4月30日にリリースしたオプション更新「KB5083631」、そしてその内容を正式版として取り込み5月12日のPatch Tuesdayで配信開始された「KB5089549」は、まさにそうした”地味だけど深刻な”不具合を一網打尽にする内容です。Windows 11バージョン24H2および25H2が対象。派手な新機能こそ目立たないものの、毎日の体感を変える可能性を秘めています。

 

真犯人は「配信の最適化」というバックグラウンド機能だった

そもそも「配信の最適化」って何?

今回のアップデートで最大の修正対象となったのが、「配信の最適化(Delivery Optimization)」というサービスです。

聞き慣れない名前ですが、これはWindows UpdateやMicrosoft Storeのダウンロードを効率化するための裏方機能。同じネットワーク内の他のPCから更新ファイルを分けてもらうことで、通信量とMicrosoftのサーバー負荷を減らす仕組みになっています。本来はありがたい存在のはずでした。

ところが、このサービスに異常なメモリ消費——いわゆるメモリリーク疑惑が発生していたのです。

“見えない圧迫”の正体

メモリリークを一言で説明するなら、「使い終わったメモリを返却し忘れる病気」のようなもの。プログラムが一時的に確保したメモリを、用が済んだ後も解放せず抱え込み続けてしまう現象です。

問題は、ユーザーが何もしていなくても、バックグラウンドで静かにRAMが食い潰されていくこと。RAMが8GBクラスのノートPCなら、ブラウザのタブを数枚開いただけでカクつく原因になっていた可能性が高いんです。

「重い」と感じてタスクマネージャーを覗いても、特定の重いアプリが見つからない——そんな経験がある方は、まさにこれが犯人だったのかもしれません。Microsoftの公式説明では、今回の修正によって「配信の最適化が予想外に大量のメモリを消費する可能性を低減した」とされています。

 

直るのはメモリリークだけじゃない、地味すぎる神アプデの中身

日々のストレスポイントが軒並み解消

修正リストを眺めていると、「毎日の小さなイライラ」がごっそり潰されているのが分かります。

・スタートアップアプリの起動が高速化:再起動後、自動起動するアプリの立ち上がりが速くなります。古めのノートPCほど恩恵を感じやすい修正です。

・explorer.exeの居座り問題が解決:ファイルエクスプローラーを閉じてもプロセスが残り続け、CPUサイクルを密かに消費する”ゾンビプロセス”の発生を防ぎます。

・ダークモードのチラつき:「This PC」を開いた時や詳細ペインのサイズ変更時に発生していた白いフラッシュ現象が解消されます。

・フォルダの表示・並べ替え設定が保存されない問題:地味に毎日イラッとしていた方、多いのではないでしょうか。

・タスクバーのシステムトレイ読み込み不良:起動直後にトレイアイコンが出てこない問題も修正されました。

海外メディアのDigital Trendsが「最も重要なアップデートは、最も地味かもしれない」と評したのも納得の内容です。

「Xboxモード」と謎の「K2プロジェクト」という伏線

実は今回のアップデート、修正だけが見どころではありません。

PCをコンソール機のようにフルスクリーンで使える「Xboxモード」が新たに搭載されました。バックグラウンド処理を抑制してゲームにリソースを集中させる仕組みで、ゲーミングPCユーザーには見逃せない追加機能です。

さらにUbergizmoは、このアップデートにMicrosoftの社内プロジェクト「Windows K2」の要素が含まれていると報じています。これはWindows 11カーネルを合理化し、将来のAI駆動機能に向けた基盤整備とexplorer.exeの信頼性向上を目指す取り組みとのこと。”地味な修正”の裏側で、Microsoftがより大きな戦略を進めている様子がうかがえます。

 

編集部の見解:もう正式版が出ています、迷わず入れましょう

ここで重要なポイントを。冒頭で触れた通り、正式版KB5089549は5月12日のPatch Tuesdayで既に配信開始されています。約120件の脆弱性修正(集計方法によっては最大137件)に加え、4月のプレビュー版で先行投入された改善がすべて含まれており、さらに2026年6月から始まるSecure Boot証明書の有効期限切れに備えた重要な準備も同梱されています。

しかも今月は珍しく実際に悪用されているゼロデイ脆弱性がゼロ。これは2024年6月以来、約2年ぶりの「比較的落ち着いた月」とされています。とはいえ証明書失効への備えがある以上、後回しにするメリットはほぼありません。

注意点

・BitLocker環境のユーザーは要注意:大規模累積アップデート前には回復キーのバックアップを確認してください。なお今回の更新には、先月のKB5083769で発生していた「特定のTPM設定でBitLocker回復画面に入ってしまう」問題の修正も含まれています。

・業務用PCは事前テスト推奨:ドライバーや周辺機器の互換性が気になる場合は、社内の検証機で先行確認を。

 

まずは「自分のPCの状態」を1分で確認しよう

アップデート前に、今のPCの状態を把握しておくと改善効果を実感しやすくなります。

Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開き、「プロセス」タブで「配信の最適化(Delivery Optimization)」を探してみてください。ここが異常にメモリを食っているようなら、今回のアップデートで体感が大きく変わる可能性が高いです。

アップデート方法はシンプルで、「設定」→「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」から入手できます。

「PCが重いのは寿命だから」と諦める前に、まずは1分間タスクマネージャーを眺めて、それからWindows Updateを開いてみる——それが今日からできる、一番賢い対策です。


出典:Digital TrendsMicrosoft Support

参考:Windows Latest(KB5083631)Windows Latest(KB5089549)UbergizmoNeowinBleepingComputerTom’s Guide

スマホライフPLUS編集部

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