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「東京で無人タクシー」は数年以内に現実化する?Waymo週45万回乗車が示す未来とは

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(画像はスマホライフPLUS編集部作成)

運転手がいないタクシーに乗る——数年前まではSF映画の世界の話でしたが、米国ではすでに「日常の移動手段」になりつつあります。Googleの親会社Alphabet傘下のWaymoは、米国内11都市で自動運転タクシーサービスを展開中。2026年中のロンドン進出、東京でのテスト走行も発表されており、日本国内でも無関係ではない動きとなっています。

Waymoとは何者か — 2009年から続く自動運転の先駆者

Waymoの歴史は、2009年にGoogleが立ち上げた自動運転車プロジェクトまでさかのぼります。現在はAlphabetの子会社として独立しており、2026年2月には160億ドルの大型資金調達を実施し、ポストマネー評価額は1260億ドルに達しました(Bloomberg、CNBC報)。これは自動運転車分野では史上最大級の調達額であり、20以上の都市への拡大資金を確保しています。

車両は白いジャガー「I-Pace」をベースに、車体のあちこちにセンサーを搭載しています。屋根の上にはドーム状の装置があり、配車時には乗客のイニシャルを表示することで「この車ですよ」と知らせる仕組みです。

9to5Googleの最新まとめ(2026年4月時点)によると、2025年12月時点で約2,500台のロボタクシーが5つの商用マーケットで稼働し、週45万回以上の有料乗車をこなしていました。直近のAxios報道(2026年2月)では稼働台数が約3,000台に拡大しており、Waymo自身も2026年末までに週100万回の乗車提供を目標としています。

Waymoが使える都市一覧 — 完全対応・先行アクセス・テスト中

Waymoアプリで今すぐ乗れる5都市

Waymo公式アプリ(Android/iOS対応)から直接配車できるのは以下の5都市です。

・フェニックス(アリゾナ州)

・サンフランシスコ・ベイエリア(カリフォルニア州)

・ロサンゼルス(カリフォルニア州)

・マイアミ(フロリダ州)

・オーランド(フロリダ州)

Uber経由で利用できる2都市

アトランタとオースティンでは、Uberとの提携によりUberアプリから乗車できます(設定手順は後述)。

先行アクセス中の4都市

ダラス、ヒューストン、サンアントニオ、ナッシュビル(4月7日に追加)が先行アクセス段階にあります。アプリをダウンロードして登録すると、順次招待が届く仕組みです。ナッシュビルではLyftとの連携も予定されています。

今後の拡大予定と国際進出

デトロイト、ラスベガス、サンディエゴ、ワシントンDC(2026年中)への展開が発表済み。注目すべきは初の国際展開先としてロンドンが2026年中に予定されている点です。

さらに、ボストン、シャーロット、シカゴ、ニューヨーク、シアトル、ボルチモア、フィラデルフィア、ピッツバーグ、ポートランドなど21以上の米国都市でマッピングやテスト走行が進行中です。東京でも2024年12月から、日本交通およびGOアプリと組んだテスト走行が行われています

Uberアプリからの利用手順と新機能

アトランタ・オースティン・ナッシュビル(予定)でWaymoに乗るには、Uberアプリで以下の設定を行います。

1. Uberアプリの「アカウント」タブ →「設定」→「乗車の設定(Ride Preferences)」→「自動運転車(Autonomous Vehicles)」でWaymoをオンにする

2.UberX、Uber Green、Uber Comfort、Uber Comfort Electricのいずれかでリクエスト

3.マッチしたら「Accept ride」を選択し、車両到着後にUberアプリでドアを解錠

新機能として車内のレッグルーム調整が追加されました。「My car」タブから温度・エアコンに加え、足元スペースの配分(後部座席優先・分散・前方)を選べます。フェニックス、サンフランシスコ、ロサンゼルスでは、オプトインした利用者向けにフリーウェイ(高速道路)経由のルートも利用可能です。

ロボタクシー市場は戦国時代へ — Tesla参入、GM撤退の明暗

Waymoが着実に都市を増やす一方で、競合の動きも激しくなっています。

Teslaは2026年4月18日にダラスとヒューストンでロボタクシーサービスを開始。Tech Insiderの集計では3都市合計で500台超が稼働しているとされますが、Electrekの取材では「Austinで完全無人運転している車両は4〜12台、合計フリートは約80台」と報じられており、実態と公称値には開きがあります。料金はダラス周辺で基本料金3.25ドル+1マイルあたり1ドルで、Waymoより40〜56%安いケースも報告されています(KERA News、FOX 4 Dallas)。

AmazonグループのZooxは2026年中にオースティンとマイアミへの進出を予定しており、サンフランシスコのサービスエリアを4倍に拡大する計画です。TechCrunchによれば、これまでに約200万マイルの自動運転走行と35万人以上の乗客輸送を達成し、ウェイトリストには50万人以上が並んでいます。なお、Zooxは現時点で米連邦規制の関係で有料運行ができておらず、すべて無料運行となっています(IndexBox)。

Uberは自社で車両を持たない「プラットフォーム戦略」で存在感を高めています。2026年3月13日にはMotionalのIONIQ 5ロボタクシーをラスベガスで稼働させましたが、当初は安全運転員が運転席に着席する形での提供で、完全無人化は2026年末を予定しています(Uber公式IR)。さらにNuroの自動運転システムを搭載したLucid Gravity SUVベースのロボタクシーを2026年後半にサンフランシスコで初期展開する計画も進行中です。総計20,000台以上(最新の合意では35,000台以上)を6年間で世界の複数都市に投入する大型契約となります(Lucid SEC Form 8-K、Nuro公式)。

対照的に、GMは2024年12月にロボタクシー事業(Cruise)からの撤退を発表しました。巨額の赤字が続いていたことが要因で、今後は個人向け車両の運転支援システムに注力するとNPRが報じています。資金力と技術力の両方がなければ生き残れない、厳しい市場であることを物語っています。

StartUs Insightsの調査によると、世界のロボタクシー市場は2024年の19.5億ドルから2034年には1,889億ドル規模に成長する見通しで、2035年までに40〜80都市での大規模な商用展開が見込まれています。

まとめ

週45万回以上の有料乗車、米国11都市での商用展開、そしてロンドン・東京への国際進出。Waymoの現在地を見ると、自動運転タクシーはもはや「実験」ではなく「事業」として成立し始めていると言えます。

特に注目したいのは、Waymoだけでなく複数のプレイヤーが同時に都市展開を進めている点です。Tesla、Zoox、Uber連合がそれぞれ異なるアプローチで市場に参入しており、利用者にとっては選択肢が一気に広がる年になりそうです。GM・Cruiseの撤退は、逆に言えば「中途半端な投資では戦えない領域」に市場が成熟してきた証拠でしょう。

東京でのテスト走行が2024年12月から始まっている以上、日本での商用展開も時間の問題と見ています。法整備や道路環境の違いというハードルはあるものの、「スマホでタクシーを呼んだら無人の車が来る」という体験が、数年以内に東京でも当たり前になる可能性は十分にあります。ロボタクシー市場の急拡大は、私たちの移動の常識を根本から書き換える動きとなるはずです。

 

出典:9to5Google

参考:Waymo公式(資金調達発表)Bloomberg(評価額1260億ドル)CNBC(資金調達発表)TechCrunch(10都市展開)Axios(稼働台数3,000台)Tech Insider(Tesla展開)Electrek(Tesla実態取材)FOX 4 Dallas(Tesla料金)KERA News(Tesla料金)TechCrunch(Zoox拡大)IndexBox(Zoox無料運行)Uber Investor Relations(Motional提携)Nuro公式(Lucid・Uber提携)TechCrunch(Uber-Nuro試験)Fifth Level Consulting(東京テスト開始時期)OPB(Portland展開)The Robot Report(拡大計画)TSG Invest(市場データ)

スマホライフPLUS編集部

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