スマホの端末価格が年々上昇し、気軽に購入することが難しくなっている昨今、各家庭ではスマホ関連の費用増加をどのように捉えているのだろうか。また、節約するために何か対策をおこなっているのだろうか。J:COMが実施した「世帯におけるスマートフォン費用の負担意識と対応」についての調査結果を見てみよう。
スマホ関連の家計負担増加、約9割が「気になる」と回答

調査は2025年2月7日~12日、世帯内で3人以上がスマホを利用し、費用を主に負担する20代から60代の男女1,102人を対象に実施された。「近年のスマホ端末の価格上昇を受け、家計におけるスマホ関連の費用の増加をどのように感じているか」を尋ねたところ、「非常に気になる」と回答した人は44.6%、「やや気になる」は41.9%と、合わせて約9割の人がスマホ費用の増加を気にしていた。

次に、「スマホ費用の負担増加に対して、どのような対策を取っているか」を尋ねたところ、最も多かった回答は「利用料金を見直し、契約プランを変更した」で40.0%、次いで「端末の買い替え頻度を減らしている」が38.8%という結果となった。家計の出費を減らすための対策は多くの人がとっているようだ。
では、端末を長く使うにあたっては、どのような点に気を付ければ良いのだろうか。
スマホの故障・破損経験者が意識するようになったこと 1位「バックアップの重要性」

スマホの故障・破損経験者に「スマホの故障・破損を経験したことで、起きた意識や行動の変化」を尋ねたところ(複数回答可)、1位が「バックアップの重要性を実感した」(38.7%)で、2位が「取り扱いに注意するようになった」(38.4%)となり、基本的な使い方を見直したり、万が一に備えてデータ保存を心がけたりする人が多かった。
長く使っていれば故障や破損が起こる可能性も高まる。3割以上が「修理・買い替え費用の負担を意識するようになった」、3割弱が「保険や保証の必要性を感じた」と考えていることが明らかになった。

家族のスマホが故障・破損した対応として、約6割が「修理した」、約2割が「そのまま使い続けた」と回答。新品のスマホ端末は数万から数十万ほどの高額商品であるためか、8割強の人は買い替えをせず、現在所有しているスマホを使い続けることを選んでいるようだ。

参考までに、直近でスマホの故障・破損を経験した人に「実際に修理にかかった金額」を尋ねたところ、「10,000円以上~20,000円未満」と回答した人が33.8%、「20,000円以上」が11.9%と、修理代に10,000円以上かかった人が半数近くいることが明らかになった。買い替えより費用が抑えられるとはいえ、修理代もバカにはならないようだ。
あらかじめ修理代を家計の予算に入れておくことが一計だが、昨今はさまざまなスマホ保険がある。気になる人は一度調べてみてもいいだろう。
出典:【J:COM株式会社】
参照:【総務省(PDF)】
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