(ここに画像挿入:スマートフォンに向かって話しかけている人の手元写真。背景にはマップアプリやAIチャット画面がぼんやり映っている)
「フリック入力の速さには自信がある」——そう思っている方、多いのではないでしょうか。実際、スマホの文字入力といえばフリックかQWERTY配列のキーボードが”当たり前”。音声入力は「人前だとちょっと恥ずかしい」「誤変換が多そう」というイメージが根強く、積極的に使っている人はまだ少数派です。
ところが、LINEリサーチが2026年2月19日に公開した最新調査によると、スマホで音声入力を使っている人は約3割に達していることが明らかになりました。しかもその用途の第2位には「AIチャット」がランクイン。音声入力の使われ方は、私たちの想像以上に変わり始めているようです。
この記事では、調査データを読み解きながら、「音声入力って実際どうなの?」という疑問に編集部が徹底的にお答えします。
調査の概要:700万人超のパネルが示すリアル
今回の調査は、LINEヤフーが運営する「LINEリサーチ」が、全国の15〜69歳の男女を対象に実施したものです。LINEリサーチは700万人以上のアクティブな調査パネルを持つ国内最大級のリサーチプラットフォーム。いわゆるITリテラシーの高い層だけでなく、幅広い年齢・属性のユーザーから回答を集められるのが強みです。
ポイントとして、今回の「音声入力」にはSiriやGoogleアシスタント、Alexaなどの音声アシスタントの利用は含まれていません。あくまで「話した内容がそのまま文字になる」テキスト変換機能に絞った調査です。この定義の厳密さが、データの信頼性を高めています。
約3割が音声入力を利用:若者より”シニア層”が積極的という意外な事実

テキスト入力一択はもう多数派?
調査結果を見ると、「テキスト入力のみ」と答えた人は全体の7割強。まだまだ主流派ではあります。しかし裏を返せば、残りの約3割——つまりおよそ3人に1人が、何らかの形で音声入力を使っているのです。
年代別で浮かぶ”逆転現象”
面白いのは年代別のデータです。「テキスト入力のみ」の割合が最も高いのは10代で約8割。一方、音声入力を使う人の割合が最も高いのは60代で約4割でした。
これは一見意外に思えますが、理由を考えると納得できます。10代はフリック入力のスピードが圧倒的に速く、友人とのチャットでもタイピングで十分事足ります。一方、40代以上になると老眼の影響で小さなキーボードが見づらくなったり、そもそもフリック入力に慣れていなかったりする方も少なくありません。「しゃべった方が早い」という合理的な判断が、シニア層の音声入力利用を後押ししていると考えられます。
なお、男女差はほとんど見られませんでした。音声入力の利用は性別よりも年代に左右される傾向が強いようです。
用途ランキングに見る「音声入力の今」

音声入力を使っている人に「何に使っているか」を聞いた結果、TOP2は以下の通りです。
・1位:地図・ルート・乗り換え案内の検索(2割台)
・2位:AIチャットサービスへの質問・指示(2割台)
1位の地図検索は、運転中や歩きながらの”ハンズフリー需要”を考えれば納得の結果。Googleマップの検索窓にマイクボタンがあることに気づいている人なら、「渋谷から新宿、電車」と話しかけるだけでルートが出てくる便利さは実感しているはずです。
注目すべきは2位のAIチャットです。ChatGPTやGemini、そしてClaudeなど、2024年以降に爆発的に普及した生成AIサービスへの入力手段として、音声入力が定着しつつあることがデータで裏付けられました。AIチャットは長文の質問や指示を入力することが多く、「タイピングするのが面倒」→「しゃべった方が楽」という流れが自然に生まれているのでしょう。
(ここに画像挿入:AIチャットアプリの入力欄にマイクアイコンが表示されているスマホ画面のスクリーンショット風イメージ)
10代だけ異質——「外国語の翻訳」が堂々の1位
全体ランキングとは異なり、10代では**「外国語の翻訳」が3割台半ばで1位**に躍り出ました。2位は「音楽・動画の検索」(約3割)、3位は「音声の文字起こし」(2割台半ば)と続きます。
K-POPや海外のインフルエンサーのコンテンツに日常的に触れている世代にとって、「この韓国語なんて言ってるんだろう?」をスマホに話しかけて即座に翻訳する——という使い方はごく自然です。Google翻訳やDeepLの音声入力機能が、10代にとっての”第二の辞書”になっていることがうかがえます。
50〜60代の「Web検索」利用が示すもの
50〜60代では、地図検索に次いで「その他のWeb検索」が2位にランクイン。さらに60代では「ニュース・天気予報の検索」「飲食店の検索」も約2割と健闘しています。
これは、シニア層が音声入力を**”キーボードの代替手段”として汎用的に活用している**ことを意味します。若い世代が特定の用途(翻訳やAI)にピンポイントで使うのとは対照的に、50代以上はあらゆる検索シーンで「とりあえずしゃべる」スタイルが定着しつつあるのです。
メリットとデメリット:音声入力は”使いどころ”がすべて
音声入力が向いているシーン
・移動中・両手がふさがっているとき: 運転中のナビ検索、料理中のレシピ確認など。
・長文入力: AIチャットへの指示出しや、メモの下書きなど。フリック入力の数倍のスピードで入力できます。
・小さい画面が見づらいとき: シニア層に限らず、疲れ目のときにも有効。
音声入力が苦手なシーン
・周囲に人がいる公共空間: 電車内やカフェで音声入力はハードルが高いのが現実。
・固有名詞や専門用語: 人名・地名・略語などは誤変換が起きやすい分野です。
・静かに作業したいとき: オフィスや図書館では使えません。
つまり音声入力は、万能ではないけれど**”刺さる場面”では圧倒的に便利**。使いどころを見極めることが、スマホ操作の効率を大きく変えるカギになります。
「音声入力×AI」の組み合わせがゲームチェンジャーになる
(ここに画像挿入:音声波形とAIのアイコンが融合したイメージイラスト)
今回の調査で最も注目すべきは、やはりAIチャットが音声入力の用途2位に食い込んできた点です。
2024年まで、音声入力の用途といえば「検索」と「メモ」がほとんどでした。しかし生成AIの普及により、「AIと会話するように指示を出す」という新しいユースケースが急速に広がっています。OpenAIのChatGPTアプリが音声会話機能を強化し、GoogleのGeminiもスマホでのボイス入力を前面に押し出すなど、各社がこの流れを加速させています。
今後、音声認識の精度がさらに向上し、AIがリアルタイムで文脈を理解して応答するようになれば、「スマホに話しかけてAIに仕事を頼む」のが当たり前の光景になるかもしれません。その意味で、今回の調査は”音声入力のセカンドウェーブ”の到来を示す重要なデータだと言えます。
まずは1日1回、マイクボタンを押してみて
音声入力は、使い始めるまでの心理的ハードルが最大の壁です。でも、一度試してみると「こんなに楽だったのか」と驚く方がほとんど。
おすすめの第一歩は、自宅でGoogleマップやAIチャットに話しかけてみること。人目を気にしなくていい環境で、まずは音声入力の精度の高さを体感してみてください。調査データが示す”3割の先駆者”たちが、すでにその便利さを享受しています。あなたも今日から、その仲間入りをしてみてはどうでしょうか。
出典:【LINEリサーチ:LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査】
※サムネイル画像はスマホライフPLUS編集部が作成しています。



