X、Instagram、Facebook、TikTokなど、いまや多くの人が利用しているSNS。「SNS疲れ」という言葉もある一方で、人との交流を通じて幸福感を得る人も少なくありません。今回は、「SNSを利用することで幸福感が増すと感じるか」を調査した結果を紹介します。

SNSの利用で「幸福感が増す」と回答した人は約4割!

モバイル社会研究所は、2025年2月に全国の15~59歳の男女4,031人(X、Instagram、Facebook、TikTokのいずれかを利用しているSNS利用者)を対象に、「2025年SNS利用者行動調査」を実施しました。
まずはじめに「SNSを利用すると幸福感が増すと思うかどうか」を調査すると、全体で「そう思う」が8%、「まあそう思う」が34%となり、合わせて約4割(42%)がSNSを利用することで幸福感が増すと感じていることが明らかになりました。
性別で見ると、女性のほうがSNSによる幸福感の増加を感じる割合が高く、男性よりも約5ポイント高い結果となりました。また年代別では、若い世代ほどSNSによって幸福感が増すと思う割合が高く、10代では約7割が「SNS利用によって幸福感が増すと思う」と回答。
10代の大半がSNS利用によって幸福感が増すと感じるのは、SNSにおける利用率の高さが関係しているのかもしれません。
幸福感を覚えるのは「人との交流」を目的としたSNS利用

次に、10代~50代のSNS利用者を対象に、利用目的の違いによって「SNS利用で幸福感が増す」と感じる割合に差があるかを調査しました。
その結果、「面識のない人と交流する」「面識のある友人の近況を知る・交流する」「著名人の近況や意見を知る・交流する」「推しのことを知る・交流する」といった目的の人の約半数が、「SNSを利用すると幸福感が増す」と回答しました。このことから、人との交流を目的にSNSを利用する人ほど、幸福度が増すと感じていることがわかります。
他にも、SNSの利用目的として「自分の近況や考え、気持ちを発信する」「教養や勉強のために利用する」といった人に関しても、約半数がSNS利用によって幸福感が増すと感じているようです。
一方、情報収集を目的とする人や、「暇つぶしに使う」と回答した人は幸福度が増すと感じる割合が少ない結果となりました。
本調査から、SNS利用者の約4割が、SNSの利用で幸福度が増すと感じていることがわかりました。とはいえ、SNSでの交流は幸福感が増すというメリットもあれば、SNSでのコミュニケーショントラブルが起きることもあります。思わぬ形で幸福度が下がらないよう、適切な距離感でSNSを利用していきたいものです。
出典:【モバイル社会研究所】
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