リモートワークで働く会社員の中には、身なりを整える人もいれば、自宅だからとリラックスできるパジャマのままで過ごしている人もいることだろう。さすがに上半身が映るビデオ会議なら、着替えてから参加する人がほとんどだと推察されるが、オンライン英会話レッスンを運営するPreply(プレプリー)の調査によると、どうやらそうでもないらしい。なんと、日本の会社員の3割以上がパジャマのままビデオ会議に参加した経験があるというのだ。気になる調査内容を見てみよう。
ビデオ会議での“パジャマ”参加 日本は3割以上!ただし他国よりは服装を重んじる傾向

調査は2024年11月20日〜12月13日、世界21カ国の男女29,538人を対象に実施された。「ビデオ会議にパジャマや上半身だけ身なりを整えて参加したことがあるか」と尋ねたところ、「ある」と回答した日本の会社員は32.2%だった。礼儀や身だしなみを重視する文化が根強い日本でも、3人に1人の割合でパジャマや上半身のみの着替えで、ビデオ会議への参加経験があることが判明した。

ただ、他国と比較すると、日本はパジャマでビデオ会議に参加した人の割合が最も少なく、最も多い香港(63.2%)とは2倍近くの差があった。逆に、「ビデオ会議中も常にきちんとした服装をする」と回答した日本人は57.6%に上り、タイ(66.9%)に次いで2位だった。
この結果から、直接対面しないビデオ会議でも、日本では身だしなみに気を配る人が多いことが明らかに。では、ビデオ通話におけるハプニングについて、国による違いはあるだろうか。
ビデオ会議中のトラブル 世界共通は「ミュートのまま話し続ける」

ビデオ通話中に最も頻繁に起こるトラブルとして、日本では54.1%が「他の参加者/自分がミュートのまま話し続けた」と回答。このミスはアメリカやイギリス、香港などでも半数以上が経験しており、世界共通の「ビデオ通話あるある」のようだ。
ただ、2位以降は国ごとの特徴が見られ、日本では「子どもの乱入」を経験した人はわずか6.3%だったが、トルコ(21.1%)やブラジル(19.2%)では約5人に1人という割合だった。また、「ペットが突然映り込んだ」という経験も、アルゼンチン(20.3%)やポーランド(17.2%)と比較すると、日本は1割未満と低かった。各国の働き方や生活空間の違いで、トラブルの内容も自ずと変わってくるようだ。

ビデオ会議中のハプニング対応にも、国ごとに異なる反応が見られた。ビデオ通話中にペットや子どもが映り込んだ際の対応として、フレンドリーに「笑って軽く流す」と回答した人が最も多かったのは「日本」で、次いで「ブラジル」「アメリカ」だった。
一方、「無視して会議に集中する」と回答した人は、上位から香港(47.7%)、コロンビア(34.6%)、タイ(30.9%)という結果に。また、「丁寧に状況の対応をお願いする」と答えた人は、シンガポール(22.0%)、タイ(21.9%)、香港(24.1%)が多かった。
フレンドリーに対応する国もあればシビアな国もあるのは、やはり国によって仕事の姿勢や文化に大きな違いがあるからだろう。他国の人と対話をするとき、あらかじめその国の文化を理解しておくとスムーズにいくかもしれない。
出典:【Preply】
※サムネイル画像(Image:「photoAC」より)