投資の話を周囲で耳にする機会も増えているだろう。さまざまなリスクを理解して適切に管理する必要があるが、知識がないまま始めてしまうと思わぬ詐欺に巻き込まれる恐れもある。オンライン株式スクール「株の学校ドットコム」が投資詐欺被害の実態調査を実施したところ、実は20代が最も詐欺被害に遭っていることが分かった。

実際に投資の詐欺被害に遭ったのは「20代」9.1%で最多

「株の学校ドットコム」は、2025年9月27日、全国の20代~70代の男女6,000人を対象に、投資詐欺被害の実態調査を実施。
投資詐欺に関して「被害は受けていないが勧誘を受けたことがある」など遭遇した割合を見ると、70代が19.9%で最も多く、次に60代19.4%、20代19.1%、30代15.4%、50代14.1%、40代13.3%と続いた。
一方、実際に被害に遭った割合を見ると、20代が9.1%と最も多かった。約5人に1人が詐欺の勧誘に遭遇しており、そのうち約半数が実際に被害を受けている。次に多かったのは30代で6.7%だった。一般的に詐欺被害はシニア層に多いと考えられがちだが、20代の被害率は60代・70代の約3倍にものぼり、若い世代での投資被害が広がっている実態が明らかとなった。
SNS・マッチングアプリ・ネット経由での詐欺遭遇率は「20代」が最多

投資詐欺に遭遇したことがある1,012人に、どのような経緯で遭遇したのかについて尋ねると(複数回答可)、特に20代では、遭遇経路として「マッチングアプリや出会い系で知り合った人の紹介」が35.6%で最多だった。続いて「インターネットの広告を見て自分から問い合わせた」30.4%、「SNSで知り合った人の紹介」26.7%となった。30代・40代でも同様に、インターネットを通じて詐欺に遭遇している人が多い傾向にある。

一方で50代以降では「電話営業を受けた」という回答が突出しており、70代64.8%、60代61.9%、50代52.5%という結果となった。また、「友人・知人の紹介」をきっかけに被害に遭うケースが20代〜40代でも20%以上と、決して少なくない点にも注意が必要だ。
SNSやマッチングアプリ、インターネットの普及により、若年層での被害は年々増加している。これまで詐欺に関する注意喚起は主に年配層向けだったが、投資詐欺に関しては20代を対象とした啓発が急務となっている。あらゆる詐欺手口を知ることが、被害を未然に防ぐ第一歩となるだろう。
出典:【株の学校ドットコム】
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