物価高や年金問題など社会的な背景を理由に、投資や資産運用への注目が高まっている。新NISA開始から1年が経つが、新NISAをきっかけに投資を始めた人もいるだろう。実際に投資や資産運用をしている人の運用歴はどれぐらいだろうか、またどんな手段でどれぐらいの金額を投資しているのだろうか。Sasuke Financial Lab株式会社が実施した「投資と資産運用に関する実態調査」の結果を見てみよう。
投資・資産運用歴は「5年未満」が最多、一方で60代の半数は「10年以上」
Sasuke Financial Lab株式会社が運営する保険の一括比較・見積もりサイト「コのほけん！」は、現在投資や資産運用を行っている全国の19歳から60歳の男女347人を対象に、2025年2月4日～6日にインターネット調査を実施した。
「投資・資産運用をどのくらいの期間行っているか？」と尋ねた質問では、26.2%が「3年以上5年未満」と回答。次いで「1年以上3年未満」25.9%、「10年以上」が16.1%であった。年代別では、20代～40代は5年未満という回答が半数を占める一方で、50代では「10年以上」の回答が半数を超えるなど、世代によって投資経験に差があることもわかった。
「投資、資産運用に興味を持ったきっかけは何か」を尋ねた質問では、「老後に不安を感じた」と回答した人が最も多く、58.5%であった。また、僅差で「収入を増やしたいと思った」が57.6％であった。将来の年金の見通しが立たないことからも、今のうちから資産を増やしておこうと考える人が多いのではないだろうか。
「投資信託（NISA含む）」が最多、新NISA制度は約8割が利用
現在投資をしている人の、投資・資産運用の種類は何だろうか。最も多かった回答は「投資信託（NISA含む）」で65.1%、次いで「株式投資（NISA含む）」60.8%、「iDeCo（個人型確定拠出年金）」16.1%という結果であった。多くの人が、NISAを含む投資信託、株式投資を行っていることが判明。
また、新NISAについては75.2%が利用していると回答し、約4人のうち3人が利用しているという結果に。投資や資産運用を行っている多くの人が利用していることがわかる。
「投資・資産運用に毎月いくら使っているか？」という質問に対し、最も多かった回答は「1万円以上3万円未満」で31.4%であった。次いで「3万円以上5万円未満」が20.2％、「1万円未満」が19.3％であった。20～50代の各年代の1～2割は月に「10万円以上」を投資や資産運用に使っていることも明らかとなった。
また、「投資や資産運用で増えた資産は何に使うのか」を尋ねると、59.7%が「老後資金」と回答。次いで「貯金」50.1%、「生活費」33.7％、「趣味や娯楽費」24.2％であった。今の生活を充実させるために使っている人は一定数いるものの、多くの人が老後に必要な資金として貯めていることがわかった。
出典:【コのほけん！】
※サムネイル画像（Image:Shutterstock.com）
