「サービスエリアで休憩のたびに買い物するけど、ポイントカードはdポイントしか使えないんだよね……」。ドライブ好きの方なら、一度はそんなモヤモヤを感じたことがあるのではないでしょうか。高速道路の途中で立ち寄るSA・PAは、ご当地グルメやお土産、ちょっとしたドリンクまで、意外と出費がかさむ場所。それなのに、普段メインで貯めているポイントが使えないとなると、なんだか損をした気分になります。
そんな悩みが、2026年12月1日から解消されます。NEXCO中日本と中日本エクシスが、管内のSA・PAに「楽天ポイント」と「Vポイント」を順次導入すると発表しました。今回はこのニュースを、「自分にとって何が変わるのか」という視点で深掘りしていきます。

何が変わる?発表内容をかみ砕いて整理
今回の対象は、NEXCO中日本が管理する東名・新東名・中央道・北陸道など、東京から名古屋・大阪方面を結ぶ主要路線のSA・PAです。帰省や旅行で東名・新東名を走る方にとっては、まさに「いつも使う場所」が対象になります。
開始日は2026年12月1日(火)。ただし全店舗で一斉に始まるわけではなく、「順次導入」という形です。12月1日時点で利用できる店舗は別紙で公開されており、その後も対象店舗が拡大していく予定とのことです。店舗によって導入するポイントサービスや開始日が異なるケースもあるため、最新情報はNEXCO中日本の専用ページで確認するのが確実です。
ポイントの貯め方・使い方
仕組みはシンプルで、お買い物の際に対象のポイントカードを提示すると、100円(税込)につき1ポイントが貯まります。各社ともアプリの提示でも対応するのが一般的なので、カードを持ち歩いていない方も心配はいりません。貯まったポイントは、そのままお買い物代金の支払いに充てることができます。
つまり、普段コンビニやドラッグストアで楽天ポイントやVポイントを貯めている方なら、特別な準備は一切不要。いつものカードやアプリを出すだけで、SA・PAでの買い物が「ポイ活の対象」に変わるわけです。

なぜこれが大きなニュースなのか
NEXCO中日本のSA・PAにdポイントが導入されたのは2016年7月のこと。以来、約10年にわたって使える共通ポイントはdポイントだけという状態が続いていました。ドコモユーザーやdカード利用者には便利でしたが、楽天経済圏やVポイント(2024年4月に旧Tポイントと三井住友カードのVポイントが統合して誕生した共通ポイント)を軸に生活している方にとっては、正直「自分には関係ないサービス」だったはずです。
楽天ポイントは楽天市場や楽天カードを通じて圧倒的な会員数を持ち、Vポイントも旧Tポイント時代からの利用者と三井住友カードユーザーを抱える巨大サービスです。この2つが加わることで、国内の主要な共通ポイントの大半をカバーする形になります。「どのポイントを貯めている人でも、何かしら使える」状態に近づいたことが、今回の発表の本質と言えるでしょう。
なお、Pontaポイントは今回の発表には含まれていません。au経済圏の方は、引き続き対象外となる点は押さえておきたいところです。
メリットとデメリットを冷静に比較
メリット:「取りこぼし」がなくなる
最大のメリットは、SA・PAでの出費がポイントの取りこぼしゼロになる点です。例えば家族4人でSAに立ち寄り、昼食とお土産で6,000円使ったとすると、60ポイントが貯まります。1回あたりは小さく見えますが、年末年始やお盆の長距離ドライブで往復何度も立ち寄ることを考えると、年間では決して無視できない額になります。
また、貯まったポイントを「使う」側に回せるのも便利です。使い道に困りがちな期間限定ポイントも、各社の規約の範囲内であれば、ドライブ中のコーヒー代やお土産代に消化できるケースが多く、地味にありがたい使い道になります。
デメリット:併用はできず、還元率は控えめ
注意したいのは、複数のポイントサービスを同時に貯めたり、同時に使ったりはできないという点です。「dポイントも楽天ポイントも両方提示して二重取り」といった使い方は不可なので、自分がメインで貯めているポイントを1つ決めて提示するのが基本になります。
また、還元率は100円につき1ポイント(1%)と、決して高いわけではありません。ポイントを「稼ぐ」場所というより、「どうせ使うお金から、確実に1%戻ってくる」と捉えるのが現実的です。さらに、一部の店舗・商品・サービスは対象外となる場合もあるため、必ず全てで使えると思い込まないようにしましょう。
ユーザーにとっては「純粋にプラス」
今回のサービスは、新しくカードを作ったり、アプリを入れたりする必要がない、「待ちゼロ」で恩恵を受けられるタイプのニュースです。様子見する理由は特になく、12月1日以降は普段どおりポイントカードを出せばそれで十分、というのが編集部の見立てです。
業界への影響という点でも注目すべきでしょう。SA・PAは近年、グルメや限定商品で「目的地化」が進んでいます。そこに共通ポイントの選択肢が広がることで、「せっかくならポイントが貯まるSAで買おう」という行動を後押しする効果が期待できます。NEXCO東日本・西日本のSA・PAにも同様の動きが広がるかどうかは、今後の見どころです。
読者の次のアクション
12月1日以降、NEXCO中日本管内のSA・PAに立ち寄る予定がある方は、次の3つを準備しておきましょう。
自分のメインポイントを決める:併用不可なので、dポイント・楽天ポイント・Vポイントのうち、最も貯めているものを1つに絞る。
アプリをすぐ出せる状態にする:楽天ポイントカードアプリやVポイントアプリを事前にインストールし、ログインしておく。
対象店舗を事前チェック:出発前にNEXCO中日本の決済サービスページで、立ち寄る予定のSA・PAが対象かどうかを確認する。
年末年始の帰省ラッシュは、ちょうどサービス開始直後にあたります。普段のポイ活をそのままドライブに持ち込めるこの機会、ぜひ活用してみてください。
出典:NEXCO中日本 SA・PA 決済サービス案内ページ
参考:NEXCO中日本 ニュースリリース(dポイント導入発表・2016年)、BCN+R、ASCII.jp、Impress Watch



