ドコモの3G回線終了が2026年に迫る中、スマホは高齢者(シニア)にも広く浸透しています。3G回線終了が近づくことで、ガラケーからスマホへ買い替えた方も増えていることでしょう。
特に、「ガラケーから安価なスマホに買い替える」場合、多くの方にとって選択肢となるのがAndroidスマホです。iPhoneに比べて安価なモデルが多く販売されているためです。ただし、初めてAndroidスマホを利用する場合、安全に使用するためにオフにしておくべき設定項目もあります。
この記事では、シニア層の方がAndroidスマホを安全に使うために、オフにしておきたい4つの項目について分かりやすく解説します。
提供元不明のアプリのインストール許可をオフに切り替える
まずは「提供元不明のアプリのインストール許可」のオフです。
Androidスマホの個人情報や端末そのものを保護するには、信頼性の高いアプリをインストールし、提供元が明確なものを選ぶことが重要です。ただし、Androidスマホでは設定によって「提供元不明」のアプリもインストールできる場合があります。
そのため、「提供元不明のアプリのインストール許可」はオフに設定しておくことをおすすめします。
提供元不明のアプリのインストール許可をオフに切り替える方法は以下の通りです。
Wi-Fiの自動接続をオフに切り替える
自宅や職場など、頻繁に接続する場所ではWi-Fiの自動接続は非常に便利です。しかし、Wi-Fiの自動接続を有効にしていると、外出先で信頼性の低いフリーWi-Fiに接続されてしまうリスクがあります。
フリーWi-Fiの中には通信内容の暗号化が不十分なものもあり、その状態で個人情報を入力すると、情報が流出する可能性があります。そのため、Wi-Fiの自動接続はオフに設定しておくことをおすすめします。
Bluetooth接続をオフに切り替える
Bluetoothは便利な機能ですが、常にオンになっていると、悪意のある第三者から不正アクセスや乗っ取りの標的にされる可能性があります。
たとえばBluetoothを標的とした攻撃手法の代表例には、攻撃者が不正なデータを送り付ける「ブルージャッキング」や、他者のBluetoothデバイスに不正アクセスする「ブルースナーフィング」などが挙げられます。
もしも高齢者の方がスマホを利用する際に、Bluetoothの利用頻度が低いのであれば接続をオフに切り替えるのが良いでしょう。
Bluetooth接続をオフに切り替える方法は以下の通り。
位置情報をオフに切り替える
提供元不明のアプリのインストールなど様々な要因によって、悪意ある第三者にスマホの位置情報が流出してしまうリスクがあります。
また位置情報共有アプリなどの利用時に、友人や家族以外にも位置情報を公開する設定になっており、第三者に位置情報が明らかになってしまうリスクもあります。
位置情報に関連する機能を積極的に利用する意思がない場合は、位置情報もオフにしておくとよいでしょう。
アプリごとに位置情報の設定を変更したい場合は以下の手順で設定しましょう。
その他の「高齢者がAndroidスマホを使う際のおすすめ設定」
そのほか、高齢者がスマホを使う際に設定しておくといい項目についてご紹介します。
【Android】簡単モード
Androidの簡単モードとは、画面を「らくらくフォン」のようにシンプルで分かりやすい表示に変更できるモードのこと。文字やアイコンが大きく表示され、より直感的に操作できる画面表示となります。
操作方法はメーカーにより異なりますが、「設定アプリ」→「ホーム切り替え」→「簡単モード」を選択すると簡単に変更可能です。
なお、各種メーカーごとに、以下のような名前で登録されています。
・SHARP・・・・『AQUOSかんたんホーム』
・富士通・・・『かんたんセット』『NX!ホーム シンプル』
・HUAWEI・・・『簡易モード』『シンプルモード』
「アプリ内課金」を防ぐ
アプリ内課金が初期設定でオンになっている場合、誤タップや自分が認識していないうちに課金してしまうこともあります。あらかじめオフにしておくと安心です。
「アプリ内課金」を防ぐ設定はGoogle Playストアアプリから行います。
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)