ネットで何でも買えるこの時代、ECサイトは今や多くの人々の生活を支える、必要不可欠な存在となっている。では、ECサイトを利用する人々は、どの程度の頻度で、どのようなサイトを利用し、ECサイトに対してどのような印象を抱いているのだろうか。そこで今回、MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所では、18歳~69歳の男女1,000人を対象に2025年11月14日~11月17日の期間に「ECサイト利用とそのAI利用の実態調査」を実施。ECサイト利用者の実態について見ていこう。

最も利用されているECサイトは「楽天市場」か

今回の調査結果から、利用しているECサイトについて回答を見てみると、「楽天市場」が77.1%で最も多く、次いで75.2%とわずかな差で「Amazon」が2位となった。これらのサイトはいずれも、ポイント還元やブラックフライデーなど、キャンペーンの打ち出しが毎度話題を生んでいる。それらに比べると割合は下がるものの、「Yahoo!ショッピング」も45.5%で3位となり、上位3サイトがEC市場で高い存在感を示していると言えるだろう。

ECサイトの利用頻度についても回答を見てみると、「月に2~3回程度」が36.3%で最も多く、次いで「月に1回程度」が32.5%となった。また、「週に1回程度」という回答も18.4%と少なくない割合で存在しており、ECサイトが日常的に利用されている実態がうかがえる結果となった。
ECサイトの使い勝手に不便を感じる人は半数以上?

ECサイトの利用者に不便があるか尋ねたところ、なんと54.4%もの人が「不便を感じる」と回答。具体的に不便を感じる点について見てみると、「レビューの内容が信頼できない」「広告やメールが多い」「自分に合うか判断しづらい」「商品の比較がしづらい」といった回答が多く寄せられていた。サイトに対する信頼性の低さや、分かりにくさが不便を感じる大きな要因となっていると言えるだろう。

そこで、ECサイト利用時にAIのサポートが欲しいかと尋ねたところ、「欲しい」と回答した人は51.3%にものぼった。どんなサポートが欲しいか見てみると、「複数のサイト、ショップの価格や在庫をまとめて比較できる機能」が41.6%と最も多く、次いで「価格の変動を通知し、最安値を教えてくれる機能」が41.1%、「あいまいな言葉でも商品を探せる検索機能」が33.6%となり、ウェブ上で最も安く自分に合った商品が見つかるサポートが求められていることが分かった。
今後、ECサイトのユーザーを獲得していくためには、ユーザー目線での使いやすさ・充実したサポートが必要不可欠だと言えるだろう。
出典:【MMD研究所】



