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自販機で「小銭がない!」はもう古い? 利用者の7割がキャッシュレスに移行した実態

外出先でのどが渇いて自販機に向かったのに、財布に小銭がない――そんな場面に心当たりはないでしょうか。「まだ現金で買えるから大丈夫」と思っていても、自販機の支払い方法はここ数年で大きく変わっています。

株式会社エム・ピー・ソリューションが公表した「東京都における飲料自販機利用者の決済状況調査(2026年)」のデータをもとに、自販機のキャッシュレス化がどこまで進んでいるのか、現金派にとって何が変わるのかを整理します。

 

自販機で「小銭がない!」はもう古い? 利用者の7割がキャッシュレスに移行した実態の画像1
(画像はスマホライフPLUS編集部作成)

 

自販機で「小銭がない!」はもう古い?7割がキャッシュレス決済を利用

調査は、東京都在住の15歳〜69歳の男女600人を対象にインターネットで実施されたものです。飲料自販機で最も利用する決済方法を尋ねたところ、「キャッシュレス決済」と答えた人は69.2%にのぼりました。キャッシュレス決済とは、現金を使わずにICカードやスマホなどで支払う方法のことです。

この数字は前回調査の70.2%とほぼ同じ水準です。一時的なブームではなく、キャッシュレス決済が自販機での標準的な支払い方法として定着していることがうかがえます。

「自分はまだ現金派だから関係ない」と感じるかもしれません。しかし、自販機を使う人の約7割がすでにキャッシュレスを選んでいるという事実は、日常のちょっとした買い物の風景が確実に変わっていることを示しています。

 

みんなが使っている決済方法は?一番人気は「交通系ICカード」

「キャッシュレスを使ってみたいけれど、どの決済方法を選べばいいのか分からない」――そんな迷いを持つ方は少なくないはずです。調査データから、実際に多くの人が選んでいる決済手段の内訳が見えてきました。

交通系ICカード(モバイル含む)……35.0%で最多。SuicaやPASMOなど、通勤・通学で使うカードやスマホをそのままかざして支払う方法です。

QRコード決済……18.8%で2番目。スマホ画面にコードを表示して読み取る支払い方法です。

この2つだけで半数以上を占めています。ただし、それだけではありません。電子マネー、クレジットカード、自販機専用アプリも一定の割合で利用されており、決済手段は多様化しています。

つまり「みんなが一つの方法に集中している」わけではなく、ふだんの生活で使い慣れた手段をそのまま自販機でも選んでいる、という傾向です。新たに月額料金がかかるサービスを契約しなくても、すでに手元にある交通系ICカードやQRコード決済アプリがそのまま使える場面が広がっている、と捉えることができます。

 

コロナ禍を境に現金派が激減――特に40代〜60代でキャッシュレスが倍増

「自分はまだ現金で十分」と感じている方にとって、少し驚く数字かもしれません。調査によると、コロナ禍前(2019年以前)には60.8%の人が飲料自販機で現金を使っていましたが、現在ではその割合が29.2%まで下がっています。かつて多数派だった現金利用者は半分以下に減ったことになります。

この変化は若い世代だけの話ではありません。世代別に見ると、全ての世代でキャッシュレス決済の利用率が1.5倍以上に増加しています(なお、この世代別比較はコロナ禍前後の変化を見るためのもので、当時小学生以下だった可能性が高い現在の10代は分析対象から除かれています)。

なかでも目立つのが40代〜60代の動きです。この年代ではキャッシュレス比率がコロナ禍前の約2倍に急増しており、デジタルシフト(支払い方法がデジタルに移ること)が顕著に表れています。

コロナ禍前:現金利用者が60.8%

現在:現金利用者は29.2%まで低下

全世代でキャッシュレス利用率が1.5倍以上に増加

40代〜60代ではコロナ禍前の約2倍に急増

「周囲がいつの間にかスマホやカードで払っている」と感じたことがあるなら、それは実際のデータにも裏付けられた変化です。現金が使えなくなるわけではありませんが、キャッシュレスが当たり前になりつつある流れは、世代を問わず広がっています。


現金をやめた人は何を使ってる?7割が「交通系IC」か「QRコード決済」を選択

「キャッシュレスに切り替えたいけど、結局どれを選べばいいのか分からない」――そう感じている方にとって、実際に現金をやめた人たちが何を選んだかは気になるところです。

今回の調査では、コロナ禍前は現金を使っていたが現在はキャッシュレス決済へ移行した層、いわば「脱・現金派」の移行先が分析されています。

その結果、移行先として最も多く選ばれたのは次の2つでした。

交通系ICカード(SuicaやPASMOなど、鉄道やバスで使えるカード)……38.3%

QRコード決済(スマホ画面のコードを読み取って支払う方法)……32.7%

この2つだけで、現金から移行した人の約7割を占めています。調査によれば、この傾向は全世代で共通しており、自販機における現金代替手段として主流となりつつあるとされています。

どちらも通勤・通学や買い物など日常の別の場面で使い慣れている決済手段です。「自販機のためだけに新しいものを用意する」のではなく、すでに手元にあるカードやアプリがそのまま選ばれている、という点は判断のヒントになるのではないでしょうか。


「買いたかったのに買えない」キャッシュレス非対応で2人に1人が購入を断念

ふだんスマホやICカードで支払いを済ませている人にとって、「現金しか使えない自販機」に出くわす場面は意外とストレスになります。実際の調査でも、その影響は数字にはっきり表れています。

飲料自販機でキャッシュレス決済を利用する人のうち、55.4%が「キャッシュレス非対応を理由に購入を断念した経験がある」と回答しました。前回調査でも56.2%と半数を超えており、2回連続で2人に1人以上が「買いたかったのに買えなかった」経験を持っていることになります。

この結果が示しているのは、キャッシュレス決済の導入は単なる利便性の向上ではなく、機会損失を防ぐ有効な手段であるという点です。キャッシュレスに対応していない自販機は、目の前にいる「買いたい人」を逃してしまっているわけです。

利用者の立場で考えると、小銭を持ち歩かない生活が当たり前になるほど、非対応の場面で感じる不便さは大きくなります。社会全体でキャッシュレス対応が広がることは、売る側だけでなく、買う側にとっても「欲しいときに買える」安心感につながります。


結局、どうすればいい?自販機キャッシュレスとの付き合い方

今回の調査データから見えてくるのは、自販機の支払い方法がすでに「現金中心」から「キャッシュレス中心」へ移行しているという事実です。現金が使えなくなるわけではありませんが、キャッシュレス対応の自販機が増える一方で、現金しか持っていないと「買いたいのに買えない」場面が出てくる可能性はあります。

移行先として選ばれているのは、交通系ICカードとQRコード決済の2つが中心です。どちらも通勤・通学や日常の買い物で使い慣れた手段であり、自販機のためだけに新しいサービスを契約する必要はありません。

「まだ現金で困っていない」という場合でも、今回の調査結果を一つの参考にして、ふだん使っているカードやアプリが自販機でも使えるかどうか、次に自販機を利用するときに確認してみてはいかがでしょうか。


調査概要と出典

本記事で紹介したデータは、株式会社エム・ピー・ソリューションが実施した「東京都における飲料自販機利用者の決済状況調査」に基づいています。

https://mp-solution.com/

出典:株式会社エム・ピー・ソリューション

参考:マイナビニュースグルメプレス

スマホライフPLUS編集部

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