「kintone(キントーン)」は、プログラミングなしで業務アプリを作れるクラウドサービスとして多くの職場で使われています。ただ、実際に使い始めると「もう少しこうしたい」という要望が出てくることも多いのではないでしょうか。
従来、kintoneの機能を拡張するにはJavaScript(Webページに動きをつけるプログラミング言語)によるカスタマイズか、プラグイン(追加機能パッケージ)の導入が必要でした。どちらも専門知識が求められるため、現場の要望をすぐに反映するのが難しいケースがありました。
この記事では、そうした課題に対する新たな選択肢として登場した「ezblox(イージーブロックス)」について、公式発表の内容をもとに整理します。

「kintoneが使いにくい…」専門知識なしで業務改善できる新サービス「ezblox」とは?
株式会社ジャパンコンピューターサービス(本社:東京都千代田区)は、サイボウズ株式会社が提供する「kintone」に機能を追加・カスタマイズできるサービス「ezblox(イージーブロックス)」を、2026年3月26日より正式販売しました。
公式発表では、ezbloxは「JavaScriptカスタマイズでもプラグインでもない、kintone拡張の第三の選択肢」とされています。
ezbloxの特徴として挙げられているのは次の点です。
JavaScriptの専門知識がなくても、現場の要望に合わせた機能拡張や使い勝手の改善をスピーディに実現できる
あらかじめ用意された機能を選んで追加できるほか、業務に合わせてカスタマイズすることも可能
「kintoneを導入したけれど、思ったように使いこなせていない」と感じている場合、選択肢のひとつとして知っておきたいサービスといえます。
なぜ今「ezblox」が必要?従来のkintoneカスタマイズが抱えていた課題
kintoneは、業務アプリをノーコード(プログラミングなし)で作成できるプラットフォームとして、多くの企業で業務改善に活用されています。専門的な知識がなくても日報管理や顧客リストなどの業務アプリを作れるため、導入している職場も少なくありません。
ただし、実際に使い始めると「もう少しこうしたい」という要望が出てくるものです。より業務に合った動作を実現するためには、JavaScriptによるカスタマイズやプラグインの導入が必要になることも多く、現場の要望をすぐに反映するのが難しいケースがありました。
公式発表によると、その結果として次のような声が上がっていたとされています。
・使い勝手が悪い
・現場の要望を反映できない
・やりたいことが実現できない
「便利なツールを導入したのに、結局カスタマイズには専門家が必要」という状況は、追加コストや対応の遅れにもつながりかねません。こうした課題を背景に、JavaScriptカスタマイズでもプラグインでもない「第三の選択肢」として開発されたのがezbloxです。
開発元は、kintoneのカスタマイズをより簡単にすることで現場主導の業務改善を支援し、中小企業の業務効率化やDX(デジタル技術を活用した業務変革)の推進につなげることを目指して開発したとしています。
プログラミング不要!機能を選ぶだけで追加できる「ミニプラグイン」とは?
「kintoneをもう少し便利にしたいけれど、プログラミングは分からない」――そんな不安を持つ場合に注目したいのが、ezbloxの中心的な機能である「ミニプラグイン」です。
ミニプラグインとは、ezbloxにあらかじめ用意された機能のことです。目的に合ったものを選ぶだけで、kintoneに機能を追加できます。JavaScriptを自分で書く必要はありません。
公式発表では、次のような業務でよく使われる機能を簡単に導入できるとされています。
・入力チェック――データの入力ミスを防ぐための自動確認機能
・自動処理――手作業で繰り返していた操作を自動化する機能
いずれも、現場で「あったら助かる」と感じやすい機能です。プログラミングの専門知識がなくても、選ぶだけで追加できる点がミニプラグインの特徴といえます。
kintoneの標準機能だけでは物足りないが、外部の開発者に依頼するほどでもない――そうした「ちょっとした改善」を自分たちの手で実現できる仕組みとして、ミニプラグインは選択肢のひとつになりそうです。
もっと自社向けに!ブロックの組み合わせで柔軟なカスタマイズも可能
「用意された機能を追加するだけでは、うちの業務にぴったり合わないかもしれない」――そう感じることもあるかもしれません。ezbloxでは、基本的な機能追加にとどまらず、より自社の業務に合わせた柔軟なカスタマイズにも対応しています。
ポイントは「ブロック」という仕組みです。ezbloxのミニプラグインは、複数のブロックを組み合わせて構成されています。つまり、ひとつの機能が小さな部品の集まりでできているイメージです。
公式発表で示されている特徴を整理すると、次のとおりです。
・ミニプラグインは、複数のブロックを組み合わせて構成されている
・ブロックの組み合わせを変更することで、業務に合わせた動作にカスタマイズできる
・ブロックを組み合わせることで独自の機能を作成することもできる
たとえば「標準の機能では少し動きが違う」と感じたとき、ブロックの構成を調整することで、自社のやり方にフィットさせることが可能とされています。さらに、既存のミニプラグインをそのまま使うだけでなく、ブロックの組み合わせで独自の機能を形にできるという点が、このサービスの拡張性を示しています。
「決まった機能を入れるだけ」ではなく、自社の業務に寄せて調整したり、まったく新しい機能を組み立てたりできる点は、導入後の使い勝手を大きく左右するポイントです。コストをかけて外部に開発を依頼する前に、まずブロックの組み合わせでどこまで対応できるかを確認してみる価値はあるでしょう。
どんな人が使える?現場からIT担当者まで幅広いニーズに対応
「kintoneを使っているけれど、もう少し自分たちの業務に合わせたい」――そう感じたことがある場合、ezbloxは検討の入り口になるかもしれません。
公式発表によると、ezbloxは次のような立場のユーザーに対応できるとされています。
現場の担当者:日々の業務で「ここをこう変えたい」と感じている場合。プログラミングの知識がなくても、現場主導で業務改善に取り組める可能性がある
社内のIT担当者:現場からの要望を受けて、kintoneのカスタマイズを担当している場合。ブロックの組み合わせを変更することで、業務に合わせた動作にカスタマイズできるとされている
開発者:より踏み込んだ拡張を行いたい場合にも対応できるとのこと
また、kintoneの提供元であるサイボウズ株式会社は「ezblox」の提供を歓迎しており、業務改善が推進されることを期待しているとのコメントを出しています。kintone側からも前向きに受け止められている点は、導入を検討するうえでの判断材料のひとつになるでしょう。
結局、どうすればいい?まずは公式サイトで詳細を確認しよう
ここまで紹介してきたezbloxのポイントを改めて整理します。
ezbloxは、kintoneに機能を追加・カスタマイズできるサービスで、2026年3月26日より正式販売されている
JavaScriptの専門知識がなくても、「ミニプラグイン」を選ぶだけで機能を追加できる
ブロックの組み合わせを変更することで、業務に合わせたカスタマイズや独自機能の作成も可能
現場の担当者からIT部門、開発者まで幅広いニーズに対応できるとされている
提供元は1981年設立の株式会社ジャパンコンピューターサービスで、独立系IT企業として40年以上にわたり技術とサービスを提供している
今後はミニプラグインの拡充や機能強化を進め、より多くの業務シーンで活用できるようサービスの拡張を進めていく予定とされています。パートナー企業や開発者による機能開発・共有も視野に入れているとのことです。
サービスの対象範囲や提供内容は今後変わる可能性があります。「自分の業務に使えるのか」「費用はどうなるのか」といった疑問は、公式サイトで最新情報を確認するのが確実です。気になった場合は、まず公式サイトをチェックしてみてください。
出典:ezblox公式サイト
参考:株式会社ジャパンコンピューターサービス(JCS DX推進グループ)、ezblox(イージーブロックス)とは?徹底解説|キンプラ、「ezblox」を触ってみた|キンボウズ、「ezblox」試してみた|note


