2026年3月には、ドコモの3G回線終了が迫っています。このタイミングで長く使い続けてきたガラケーからスマホに乗り換え、『LINE』を始めるシニア層の方もいるのでは?
LINEはスマートフォンやタブレットで使える無料の連絡ツールで、文字や写真のやり取りだけでなくビデオ通話も可能です。特に離れて暮らす家族との日常的なコミュニケーションを「特別なこと」ではなく「当たり前」にできる点が魅力です。
もっとも長きに渡って電話やEメールで家族と連絡を取ってきたシニア層の方にとって、LINEは多少使い勝手が違うのも事実です。この記事では、安心して使い始めるためのポイントを解説します。
『LINEってなに?』シニア向けに伝える方法
身近なシニアの方に「LINEってなに?」と聞かれた場合、家族とのコミュニケーションツールとして説明すると理解されやすいでしょう。「パソコンや携帯電話のメールよりも簡単」「料金がかからない」という点を強調するのもおすすめです。
家族や友だちと瞬時に連絡が取れる!
LINEを使えば、離れて暮らす家族や友人ともパソコンや携帯電話のメールよりもリアルタイム性が高く、気軽に会話ができます。
もしもそのシニアの方がEメールの利用経験がある場合、「紙飛行機マークを押すだけで送信完了」という直感的操作に一度慣れてしまえば、きっと分かりやすさも感じられるでしょう。
一方、インターネットの利用経験自体が浅い方に対しては「瞬時に届く電報サービスのようなもの」と伝えたうえで、1日1回の送信習慣を定着させるために「家族のLINEグループでまずメッセージのやり取りを練習してみよう」などと投げかけてみることもおすすめします。
写真共有やビデオ通話も可能!
LINEの使い方をシニア層の方に教える際には、「写真の共有ができる」「電話マークを押すだけで顔を見ながら会話可能」という点も魅力となり得るでしょう。
たとえば遠く離れた場所に暮らしている子どもや孫と、ビデオ越しで会話ができるのはシニアにとって嬉しいはずです。
Wi-Fi環境下で通信料の心配がないことを説明したうえで、写真共有やビデオ通話の機会を積極的に作ってあげるのもおすすめです。
シニア向けに「LINEの使い方」を教えるには?
LINEの基本的な機能を分かってもらえたら、実際に使いながら覚えてもらいましょう。最初は1日1回の簡単なやり取りから始めるとハードルも低く、始めやすいです。
朝起きたら「おはよう」を家族に送ってみよう
まずは、朝起きたら家族に「おはよう」というメッセージを送ることから始めてみましょう。挨拶と簡単な操作を通じて、LINEを使う習慣を身につけるのに最適です。

こうしたシンプルな工程を毎朝繰り返すことで、10日ほど反復して実施するとシニア層の方にとってもLINEが身近となるでしょう。
「今日の食事の写真」を撮影して家族に送ってみよう
挨拶に慣れてきたら、ちょっとした日常の一コマを写真で送ってもらうといいでしょう。写真を送る練習になるのはもちろん、離れて暮らす家族が健康状態を知るきっかけになるほか、コミュニケーションも増えます。

シニア層が安全にLINEを使うために最初にすべき初期設定
安心して利用するためには、初期段階で適切なプライバシー設定が必要です。特に以下の3つの設定は非常に大切です。
自動友だち追加の無効化
LINEには、電話帳に登録されている人を自動的に友だちとして追加する機能があります。しかし、知らない人が勝手に友だちに追加されるのを防ぐため、この機能を無効にすることをおすすめします。

ID検索の制限
LINEには、IDを使って他のユーザーを検索できる機能があります。しかし、知らない人からの不要な連絡を防ぐため、ID検索を制限した方がいいでしょう。
ホーム画面右上の「歯車マーク」をタップし、設定を開きます。

通知内容の非表示(※任意)
スマートフォンのロック画面にLINEのメッセージ内容が表示されると、他人に見られる可能性があります。プライバシーを守るため、通知内容を非表示にすることをおすすめします。
ホーム画面右上の「歯車マーク」をタップし、設定を開きます。

通知内に表示されたメッセージの内容を他人に見られるリスクを低減できるため、マストの設定とはいえないものの、任意で設定しておきましょう。
※サムネイル画像(Image:atee Meepian / Shutterstock.com)