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停電時のスマホ、どう充電する? 段ボール並みに軽い次世代電池が変える防災

災害で停電が起きたとき、スマートフォンの充電をどうするかは、多くの方が心配する点ではないでしょうか。連絡を取ったり、情報を集めたりするために不可欠なスマホですが、電源がなければ使うことができません。

こうした状況に備えるための新しい取り組みが、新潟県妙高市で始まっています。大日本ダイヤコンサルタント株式会社が、妙高市役所で次世代型太陽電池「カルコパイライト型太陽電池」の実証事業を開始しました。この事業は株式会社SOLABLEと共同で進められており、災害時の非常電源としての活用も視野に入れています。

 

停電時のスマホ、どう充電する? 段ボール並みに軽い次世代電池が変える防災の画像1
(画像はスマホライフPLUS編集部作成)

 

「軽くて、割れない、曲げられる」次世代太陽電池のすごい特徴とは?

今回の実証事業で注目されているのが、「カルコパイライト型太陽電池」という新しい技術です。プレスリリースでは「重くない・割れない・曲げられる」と紹介されており、これまでの太陽電池のイメージとは少し違うかもしれません。

従来の太陽電池、専門的には結晶シリコン系太陽電池と呼ばれるものは、「重い」「平らな場所にしか設置できない」「割れやすい」といった弱点がありました。そのため、設置できる場所が限られてしまうのが課題でした。 

しかし、今回使われているカルコパイライト型太陽電池は、これらの弱点を克服した新技術です。実際にどれくらい軽いかというと、モジュールの厚みは0.6〜0.7mm、重量は約0.7kg/m²と、段ボール並みの軽さです。その特徴から、これまで難しかった場所での活用も期待されています。 

なお、この「カルコパイライト型太陽電池」は、以前は「CIS系」または「CIGS系」と呼ばれていたタイプで、主に使われる化合物半導体が銅(Cu)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、硫黄(S)、セレン(Se)などから成ることにちなんだ名称です。聞き慣れない言葉かもしれませんが、まったく新しい原理というわけではなく、長年研究されてきた技術が進化したものといえます。 

 

なぜ雪国で?実証実験が持つ3つの目的

「なぜ太陽光発電の実験を、わざわざ雪の多い場所で?」と不思議に思うかもしれません。これには、新潟県が「2050年までの脱炭素社会の実現」を目標に掲げているという背景があります。県は積雪地域における再生可能エネルギー(太陽光や風力など、自然の力で繰り返し生み出せるエネルギー)の導入を推進しており、今回の事業も県の「次世代型太陽電池実証支援事業補助金」を活用して進められています。

積雪地域での太陽光発電の普及には、雪による荷重や厳しい気象条件への対応が大きな課題として存在します。この実証事業では、雪国という環境だからこそ確かめたい、以下の3つのポイントが検証されます。 

 

雪国における発電性能の検証

雪の影響を受けにくい「室内での設置効果」や、積もった雪に反射した光「雪面からの反射光」をどれだけ効率よく電気に変えられるか、といった点が詳細に検証されます。

 

災害時を見据えた運用体制の検証

万が一の災害時に非常用の電源として活用することを見据え、いかにスムーズに設置し、運用できるかという体制が検証されます。

 

次世代型太陽電池の市民へのPR

市役所を訪れる人々が、新しいクリーンエネルギー技術を身近に感じられるようにすることも、目的の一つです。 

 

誰でも無料でスマホを充電できる?妙高市役所の体験コーナー

外出先でスマートフォンの充電が気になった経験はありませんか。新潟県妙高市では、市役所を訪れた人が無料で利用できる充電コーナーが設置されています。

この充電コーナーは、妙高市役所1Fロビーにあります。これは、来庁者が次世代のクリーンエネルギーの利用を肌で感じられるよう提供されている、体感型の無料充電コーナーです。 

市役所での手続きの合間など、誰でも利用できる体感型の無料充電コーナーとなっています。お近くの方は、市役所に立ち寄った際に活用してみてはいかがでしょうか。

 

この技術が普及すると、私たちの生活はどう変わるのか

この実証実験が進むことで、私たちの暮らしに直接関わる変化が期待されています。大日本ダイヤコンサルタントは、この取り組みを通じて、地域の脱炭素化と防災力向上への貢献を目指しています。

将来的には、事業協力者とともにPPA(電力販売契約)などの新たな事業を展開することも視野に入れています。PPAとは、事業者が設置した太陽光発電設備で作られた電気を、利用者が購入する仕組みのことです。これにより、環境に優しく、災害にも強い社会の実現が近づくかもしれません。

ちなみに、同じ新潟県内では、JFEエンジニアリングなどがカルコパイライト太陽電池を活用した太陽光PPAサービスを国内で初めて開始するなど、この技術を使った動きが各地で広がりつつあります。妙高市の取り組みも、こうした流れの一つに位置づけられます。

 

まとめ

新潟県妙高市で始まった次世代太陽電池の実証実験は、私たちの生活、特に災害時の備えに関わるかもしれません。この太陽電池は「軽くて、割れない、曲げられる」という特徴を持ち、災害時の非常用電源としての活用が期待されています。

市役所には無料の充電コーナーも設置されており、新しい技術を身近に感じる機会が提供されています。雪国での再生可能エネルギー活用と防災力向上を目指すこの取り組みが、今後どのように広がっていくのか注目されます。

 

 

出典:VOIX life

参考:日経クロステックJFEエンジニアリング

スマホライフPLUS編集部

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