X、Instagram、Facebook、TikTokなどSNSは今や、日々の生活に欠かせないコミュニケーションツールとなっている。見るだけでなく、コメントを送るなど相互にコミュニケーションをとることもできるが、実際にSNSを利用している人は他人の投稿にリアクションやコメントをどの程度行っているのだろうか。モバイル社会研究所による「2024年 SNS利用者行動調査」の結果を詳しく見てみよう。
他人の投稿に「いいね」やリアクションするのは約3割

調査は2024年2月、全国の15~59歳の男女3,936人を対象にインターネット調査で実施された。この調査ではX、Instagram、Facebook、TikTokを利用している人をSNS利用者としている。他人の投稿に「いいね」やリアクションをどの程度するか調査したところ、全体の29%が「よくする」と回答。年齢別で見ると、男女ともに15~24歳は40%以上が「よくする」と回答した。
一方で、男女ともに40~59歳の約3割は「いいね」やリアクションを「したことがない」と回答。若年層のほうが、「いいね」やリアクションをする頻度が高く、SNSを通じてコミュニケーションを積極的に行っているようだ。また、どの年代においても男性より女性のほうが「いいね」やリアクションをする頻度が高いことが判明し、男性よりも女性のほうがSNSにおけるコミュニケーションに積極的なことが伺える。

次に、SNSには他人の投稿を自身のアカウントでシェアできる機能があるが、その頻度においては、全体の13%が他人の投稿のシェアを「よくする」と回答した一方、40%がシェアを「したことがない」と回答した。
また、シェアを「よくする」人の割合は、投稿にリアクションを「よくする」人の割合より少なく、他者の投稿をシェアすることはリアクションをするよりもハードルが高いと感じられているようだ。若年層のほうがシェアをすると答えた人の割合は高く、各年代ともに男性のほうが頻度が高い傾向にあった。
コメントを「よくする」のは若年層のほうが多い

ここまで「いいね」やリアクション、シェアについて見てきたが、コメントの頻度においてはどうだろうか。他人の発信に対してコメントをする頻度を調査したところ、「よくする」と回答したのは全体の6%で、39%がコメントを「したことがない」と回答。リアクションやシェアに比べて、コメントを「よくする」割合は少ないようだ。
15~24歳ではコメントを「よくする」と回答した人は約1割であった。リアクションやシェアと同様、コメントにおいても若年層のほうが「よくする」と回答した割合は高いようだ。
今回の調査結果から、若年層のほうがSNS上でコミュニケーションが気軽にとれることが判明した。しかし、SNS上でのコミュニケーションは、ときに人を傷つけてしまうこともある。双方にプラスに働くようなコミュニケーションがSNSで楽しめると、日常が明るくなって良いなと感じる。
出典:【モバイル社会研究所】
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