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あなたの薬局は対応してる? マイナポータル「当日反映」が使える条件とは

マイナポータルで自分の薬の情報を見たことがある方なら、こんな経験はないでしょうか。「先週もらった薬が載っていない」「最近のものが全然出てこない」――実際、この点は以前から不満の声が多く聞かれていました。

マイナポータルとは、マイナンバーカードを使って行政サービスや自分の情報をオンラインで確認できる政府の公式サイトです。ホーム画面から薬の画面に直接アクセスできる仕組みがありますが、これまで表示されるのは前月までの情報にとどまっていたため、「今飲んでいる薬が確認できない」という声が少なくありませんでした。

この状況に変化がありました。令和8年5月25日、マイナポータルの薬画面がリニューアルされています。

具体的に何が変わったのか 自分の薬の情報はどこまで見られるようになったのか

次のセクションから、松本デジタル大臣の記者会見(令和8年5月26日)で発表された内容をもとに整理していきます。

 

あなたの薬局は対応してる? マイナポータル「当日反映」が使える条件とはの画像1
(画像はShutterstockから引用)

 

何が変わった?処方された薬の情報が「原則当日中」に確認可能に

「マイナポータルで自分の薬を確認しようとしたら、情報が古くて役に立たなかった」—そんな経験がある方にとって、今回のリニューアルは注目すべき変更です。

これまでマイナポータルで確認できたのは、前月までに薬局や医療機関で受け取った「過去の薬」の情報でした。つまり、今月処方された薬は翌月以降にならないと画面に反映されなかったのです。

今回の変更により、電子処方箋(紙ではなくデータで発行される処方せん)に対応している医療機関や薬局で処方せんや薬を受け取った場合、原則、当日中に閲覧ができるようになりました。

・変更前:前月までの薬の情報のみ閲覧可能

・変更後:電子処方箋対応の施設を利用した場合、原則当日中に閲覧可能

松本大臣の会見では、この変更について「ご自身の薬の情報を理解したり、管理しやすくなるという点で便利になる」と説明されています。複数の病院にかかっている場合や、家族の通院を手伝っている場合など、「いま飲んでいる薬」をすぐに確認できることは、日々の健康管理に直結する改善といえます。

 

これまでと何が違う?「最近100日以内」の処方せん情報もまとめて表示

「最近もらった薬が載っていない」という不満の背景には、表示される情報の範囲だけでなく、画面の使い勝手にも問題がありました。

実は、これまでも深い階層まで何度も画面を切り替えて進めば、最近の情報にたどり着けるケースはあったようです。しかし、何度もクリックを繰り返して深く入っていかないと見られなかったため、実質的には「見られない」に等しい状態だったといえます。

今回のリニューアルでは、この点が大きく変わりました。変更前と変更後の違いを整理すると、次のとおりです。

変更前:前月までに受け取った「過去の薬」の情報だけが閲覧できた。最近の情報は深い階層に入らないと確認できなかった 変更後:直近100日以内に受け取った「最近の薬」や「処方せん」の情報も、同じ画面で簡単にまとめて確認できるようになった

ポイントは「同じ画面で」「まとめて」という部分です。新たに「最近の薬」「最近の処方せん」という項目が設けられ、受け取った日付、薬局名、薬の名前、用法・用量などを一覧で確認できるようになりました。マイナポータルのホーム画面から直接アクセスできる薬の画面に、これらの最近の情報がまとめて表示されます。

なお、従来から表示されていた「過去の薬」では、前月分までの診療報酬明細書(レセプト)に記載された薬の情報が引き続き表示されます。

お薬手帳を持ち歩かなくても、手元のスマホで直近の処方内容をさっと振り返れるのは、日々の健康管理にとって実用的な改善でしょう。

 

なぜ情報更新が早くなった?カギは「電子処方箋」の普及

「薬の情報がその日のうちに見られるようになった」と聞いても、どういう仕組みで実現しているのか気になる方は多いはずです。ポイントになるのが「電子処方箋」——紙ではなくデジタルデータで処方せんをやり取りする仕組みです。

従来は、診療報酬明細書(レセプト)をもとに情報を処理していたため、どうしてもタイムラグが生じていました。これに対し、電子処方箋を利用することで、情報が早く反映される仕組みが実現しました。

松本大臣の会見によると、薬局の89%はすでに電子処方箋に対応しています。電子処方箋に対応している薬局からきちんと入力がされれば、その日のうちに閲覧が可能になるとのことです。

つまり、情報更新が早くなった背景には、紙の処方せんからデジタルへの切り替えが大きく進んだことがあります。約9割の薬局が対応済みという数字は、多くの方が恩恵を受けられる状況になりつつあることを示しています。

ただし、裏を返せば残りの薬局や医療機関がまだ対応していない場合、当日中の閲覧ができないケースもあり得ます。自分が利用している薬局が電子処方箋に対応しているかどうかが、この便利さを実感できるかの分かれ目になります。

 

すぐに情報を見るために。確認しておきたい利用の条件とは?

「当日中に薬の情報が見られるなら便利そうだ」と感じた方も多いかもしれません。ただし、この新しい機能には利用できる条件があります。ここを見落とすと、「リニューアルしたのに自分の画面には何も出てこない」という状況になりかねません。

押さえておきたいポイントは次の点です。

「最近の薬」や最近の「処方せん」の情報が当日中に閲覧できるのは、電子処方箋に対応している医療機関や薬局で処方せんや薬を受け取った場合に限られます

つまり、ふだん通っている病院やかかりつけの薬局が電子処方箋に対応していなければ、この「当日閲覧」の恩恵は受けられないということです。

薬局については89%がすでに電子処方箋に対応しているとされていますが、医療機関側の対応状況はそれとは異なる場合があります。自分がよく利用するクリニックや病院が対応しているかどうかが、この機能を使えるかどうかの分かれ目です。

なお、電子処方箋に対応した医療機関・薬局は、厚生労働省のウェブサイトから検索できます。

新しい機能が始まったからといって、すべての人が同じように使えるわけではありません。まずは、かかりつけ医や薬局が電子処方箋に対応しているかどうかを意識しておくことが大切です。

 

まとめ

今回のリニューアルにより、マイナポータルのホーム画面から薬の画面に直接アクセスし、直近100日以内の処方情報もまとめて確認できるようになりました。自身の薬の情報を理解したり、管理しやすくなったことが、今回の変更の大きなポイントです。

「自分が飲んでいる薬を正確に把握できているか不安」「家族の通院が増えてきた」—そんな場面で、お薬情報をいつでも手元で見られる仕組みは、日々の健康管理の助けになります。

まずはマイナポータルを開いて、ホーム画面から薬の情報を見てみてください。自分の情報がどこまで反映されているかを知ることが、制度の変化を活用する第一歩です。

マイナポータル(マイナンバーに紐づく行政サービスの入口サイト)のホーム画面から、薬の画面へ直接アクセスできる 電子処方箋に対応した施設を利用していれば、原則当日中に情報が反映される かかりつけ医や薬局が電子処方箋に対応しているかを意識しておくことが大切

なお、対象となるサービスの範囲や時期は今後変更される可能性があります。最新の情報はデジタル庁の公式サイトで確認するようにしましょう。

 

 

出典:松本大臣記者会見(令和8年5月26日)|デジタル庁 参考:マイナポータルの「薬」が改善 当日中に薬や処方せん情報を反映|Impress Watch薬局で受け取った薬の情報、マイナポータルで当日中に確認可能に|ITmedia NEWS100日以内に受け取った薬の情報確認 マイナポータル改善|産経新聞「マイナポータル」の「薬」画面で直近100日以内の情報が確認可能に|BCN+R過去何日分の処方情報、調剤情報が閲覧可能でしょうか|マイナポータル よくある質問

スマホライフPLUS編集部

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